解説:
炎症が生じた際に局所に出現し、障害因子の排除・傷害部位の修復を行う細胞(炎症性細胞)には、1:マクロファージ、2:リンパ球、3:肥満細胞、4:好中球などがある。
その中でもマクロファージには、血液中の単球由来のものと組織内に常在する組織球由来のものなどがある。
その役割は、免疫反応の担い手(抗原提示細胞)であり、また好中球と同様に貧食作用を持つ。
さらに、結核や梅毒、ハンセン病などに罹患した場合、それら病原体に反応したT細胞から産生されたサイトカインにより、マクロファーシが病巣に誘導され増殖し、上皮細胞に似た細胞(類上皮細胞)などへ変化する。いわゆる特異性炎(肉芽腫性炎)である。