解説:
1:悪液質は、慢性疾患の経過中に起こる全身の消耗状態をいい、体重減少、下肢の浮腫、貧血に伴う皮膚蒼白などの症状を示す。その発症は悪性腫瘍や結核などで起こる。
2:腫瘍マーカーは、癌の進行と共に血液中に増加する生体物質で、癌診断に役立つ癌関連物質である。
3:組織型とは、腫瘍細胞の分化と増殖形態に基づく病理組織学的な腫瘍の分類を意味する。例えば、胃癌の一般的な組織型は腺癌、という具合である。
一方、癌の進展度合いは、治療方針の決定や患者の予後の推定に大きくかかわり、その度合いを現す指標として病期分類であるTNM分類がある。
Tは原発腫傷の大きさ、Nは4:所腐リンパ節転移の有撫、Mは遠隔臓器への転移の有無をそれぞれ表す。