解説:
4:化膿性リンパ節炎は、傷口などからの細菌侵入が原因となる表在リンパ節の細菌性炎症をいい、発赤、熱感を伴う柔らかい可動性のあるリンパ節腫脹が触知され、強い自発痛・圧痛がみられる。
3:伝染性恥核球症は、①発熱、②咽頭痛、③リンパ節腫脹の3徴候を特徴とするEBウイルス感染症で、リンパ節腫脹は頚部に目立ち、軽度の圧痛を伴うことが多いとされている。
リンパ節の圧痛はこれら両者でみられるものの、圧痛の頻度と程度から4:化膿性リンパ節炎を正解とすべきであろう。
1:悪性リンパ腫では、表面が平滑で硬い、圧痛のない、無痛性のリンパ節腫脹が頚部、鼠径部、腋窩にみられる。
2:白血病でも、同様な部位のリンパ節が硬く腫大するが、圧痛はみられない。