解説:
急性腹膜炎では、2:ブルンベルグ徴候がみられる。反動痛とも呼ばれ、触診時、圧迫しているときよりも手を放した瞬間に強い疼痛が発現する。
この痛みが発現するのは、手を放した瞬間に腹筋が緊張することによって壁側腹膜が牽引されるのが原因。
その他の選択肢は以下の通り。
- 1:ケルニッヒ徴候は、仰臥位で股・膝関節を90度に屈曲させ、膝関節を他動的に伸展させる方法を取る。髄膜刺激症状検査の一つで、髄膜炎などで陽性となる。
- 3:ロンベルグ徴候は、つま先をそろえて両足起立し、開眼時と閉眼時の身体のふらつきを比較する検査で、脊髄性運動失調(脊髄癖など)の場合に両者の差が大きくなり陽性となる。
- 4:バビンスキー徴候は下肢の病的反射で、足底外側を踵のほうから足指に向けてこする方法を取り、錐体路障害があると足の母指が背屈して陽性となる。
各テストの詳細は以下を参照。
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