解説:
3:バトリックテストは、仰臥位で他側の伸展した膝の上に検査側の足首を乗せ、膝の内側に手を当てて膝をベッドに押しつける方法を取る。股関節に運動制限があると、痛みのため膝がベッドにつくまで股外転ができない。
その他の選択肢は以下の通り。
- 1:ヤーガソンテストは上腕二頭筋長頭腱の腱鞘炎の検査法で、肘関節を90度屈曲させ、検者が前腕を回内位に保持した状態で検者の力に対抗して腕を回外させ、肩関節部に癌痛が生じれば陽性とする。
- 2:K・ボンネットテストは梨状筋症候群の検査法で、仰臥位で検査側の股関節・膝関節を屈曲して膝を立たせ、その足を反対側の足の外側に移動させる。次に立てた膝外側に手を当てて、股関節の内転を強制して梨状筋を緊張させる。陽性では坐骨神経が圧迫されて疼痛が誘発される。
- 4:ラックマンテストは膝前十字靭帯の検査法で、膝関節20~30度屈曲位で他動的に下腿を大腿に対して前方に引き出す動作を加える。陽性では過度の動揺がみられる。
各テストの詳細は以下を参照。
関連記事⇒『【まとめ】徒手整形外科的テストを整理しよう』