解説:
急性心筋梗塞のリハビリテーションは急性期(発症から2週間)、回復期(リハビリ開始から約6か月)、維持期(慢性期、社会復帰後終生)に分けられる。
- 1:急性期を過ぎれば退院して外来で行う。
- したがって、2:6週間プログラムではない。
- 3:安静度拡大の各段階で負荷試験を行い、自覚症状、心拍数、血圧、心電図変化を観察し、次の段階へ進む。
- 4:運動強度は最大酸素摂取量の40~85%(最大心拍数の55~85%)とされている。
入院プログラムに関して、合併症のない心筋梗塞に関しては「厚生労働省研究グループが作成した2週間あるいは3週間プログラム」がある。
そのプログラムは以下の通り。
- 発症時:24時間の絶対安静。
- 1週後:ベッド周りでの歩行許可。
- 2週目:トイレ歩行可。ロビーでの談話可。軽症例では入浴可。退院指導と退院(2週目で退院のケース)。重症例でも500m歩行可。シャワー可。低負荷運動試験。
- 3週目:慢性期病態検査。入浴可。退院指導と退院。
退院時の運動負荷量は3~5METsである。