次の文で示す症例について下記の問に答えよ(２２回)

解説：

提示されている症状から、2：全身性エリテマトーデス(SLE)が最も考えられる。

全身性エリテマトーデスは、膠原病の一種で、全身の各種臓器の結合組織の慢性炎症性疾忠であり、20～30歳代の女性に多い。顔面部の蝶形紅斑や円盤状紅斑が特徴的である。

• 1：アトピー性皮膚炎は、広範囲の湿疹性皮膚疾患であり、乳幼児期に発症することが多く、はじめに顔面や頭部の紅斑や丘疹が出現し、しだいに頚部、体幹、四肢へと広がることが多い。1型アレルギーと考えられており、血清IgE値が高値になり、特異的IgE抗体の存在が認められる。
• 3：接触性皮膚炎は、金属、日用品、化粧品、医薬品、植物、果物などへの接触によって皮膚炎を生じる疾患である。
• 4：関節リウマチは、自己免疫疾患で、女性に多い疾患であり、対称性の関節腫脹、発赤、疼痛、変形、強直等の関節症状のほかに、関節周囲伸側の皮下結節、朝の手のこわばり、レイノー現象などがみられる。