解説:
3:先天性股関節脱臼は、出生時に大腿骨の骨頭が関節包をつけたまま寛骨臼外に脱臼し、関節包内脱臼を呈しているものであり、女児に多い疾患である。
1:ペルテス病は、成長期における大腿骨近位骨端核の骨端症であり、大腿骨頭および頚部に阻血性の無腐性壊死を生じる疾患である。女児でなく男児に多い疾患である。
2:大腿骨頭すべり症は、成長期に大腿骨近位の成長軟骨板の脆弱化により骨端部が大腿骨頚部に対して後方へ転移してしまったものである。思春期の男児に多い疾患である。
4:先天性内反足は、出生時から足の前部の内側への屈曲と、後部の内側への回転がみられるものであり、男女比では男児のほうが約2倍と多いので、女児に多い疾患ではない。