解説:
2:ブルンベルグ徴候は腹膜刺激症状である。反動痛ともいわれ、腹部触診時に圧迫しているときよりも手を離した瞬間に強い疼痛が生じる徴候をいい、腹腔内の炎症が壁側腹膜に波及したときに腹膜刺激症状としてみられる。
1:ケルニッヒ徴候とは、仰臥位で、股・膝関節を90度屈曲させた状態から膝関節を他動的に伸展させる方法をとる。陽性時には135度以下の下腿の伸展で下肢後面に疼痛が生じ、髄膜炎やクモ膜下出血により髄膜が刺激されたときにみられる。
3:ブルジンスキー徴候とは、仰臥位で頭部を他動的に前屈させると、陽性時には痛みで股・膝関節の自動的屈曲が生じる徴候で、ケルニッヒ徴候と同様に髄膜刺激症状検査である。
4:ロブジング徴候は虫垂炎でみられ、左腸骨窩を圧迫すると、下行結腸内ガスが回盲部に圧排されるために、右腸骨窩に疼痛が発現する。