臨床医学総論(2:鍼灸版)(全250問) 次の文で示す患者で最も考えられるのはどれか(13回) 「45歳の男性。高血圧、多尿、四肢麻痒、低カリウム血症、高ナトリウム血症を認めた。」 尿崩症 原発性アルドステロン症 褐色細胞腫 副甲状腺機能亢進症 前の問題 次の問題 解答:2 1.尿崩症 2.原発性アルドステロン症 3.褐色細胞腫 4.副甲状腺機能亢進症 解説: 1:尿崩症は、下垂体後葉の抗利尿ホルモン(ADH)の分泌障害による多尿、口渇、多飲を主な症状とする。多尿以外の設問の所見はみられない。 2:原発性アルドステロン症は、副腎皮質のアルドステロンの分泌が増加して高血圧をきたし、カリウム排泄促進による低カリウム血症、多尿、口渇、多飲、四肢麻痺、知覚障害、テタニー、高ナトリウム血症などがみられる。 3:褐色細胞腫では、アドレナリンやノルアドレナリンなどの産生・分泌のために発作的な高血圧、頭痛、発汗、動悸などを生じるが、高血圧以外の設問の所見はみられない。 4:副甲状腺機能亢進症では、高カルシウム血症、低リン血症、口渇、多飲、多尿、食欲不振、便秘、抑うつなどがみられるが、多尿以外の設問の所見はみられない。 関連記事⇒『臓器別!ホルモンの名称と、その作用(分泌異常で起こる疾患も!)』 前の問題 次の問題 基礎科目 - 臨床医学総論(2:鍼灸版) test