次の文で示す症例で最もみられやすい所見はどれか（２５回）

解説：

高齢の女性で骨密度の減少があることから、病態の基盤として骨粗鬆症の存在が疑われる。また「5日前に尻もちをついた」という受傷機転による腰痛は、椎体圧迫骨折を生じているものと考えられる。受傷後間もないので、圧迫骨折を起こした椎体の「2：棘突起叩打痛」が生じる可能性が高い。

その他の選択肢は以下の通り。

• 「1：階段状変形」は腰椎分離・すべり症の所見。
• 「3：SLRテスト陽性」は下位腰部神経根の圧迫症状。
• 「4：K･ボンネットテスト陽性」は梨状筋症候群の徒手検査である。
• 3と4に関しては、問題文中の下肢の神経学的所見に異常がないとの記載から除外される。