下肢伸展挙上テスト(SLRテスト)+ブラガードテスト【坐骨神経痛の検査】

整形外科 - 徒手検査法(整形外科)

この記事では『下肢伸展挙上テスト(SLR-test)』と『ブラガードテスト(Bragard test)』について解説していく。

補足としてボンネットテスト(「K・ボンネットテスト」ではない)についても補足として触れている。

 

目次

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SLRテストの方法・陽性所見・解釈

 

SLRテスト(下肢伸展挙上テスト)の方法・陽性所見・解釈は以下になる。

 

方法

  1. 患者は背臥位。
  2. 検者は、膝関節伸展位のまま、股関節を屈曲させる(=下肢伸展挙上)。

※股関節の内外旋・内外転が起きないようモニタリングしつつ挙上していく。

 

SLRテストの動画は以下になる。

 

陽性所見

股関節屈曲角度70°未満で坐骨神経領域に痛み・痺れが出現すれば陽性。

 

解釈

坐骨神経由来の疼痛下位腰椎椎間板ヘルニアな可能性を疑う。

感度が高いのでスクリーニング検査として有用。一方で特異度が低いので、他の検査とも組み合わせながら判断していくことも重要。
 

 

 

ブラガードテストの方法・陽性所見・解釈

 

ブラガードテストの方法・陽性所見・解釈は以下になる。

 

方法

  1. SLRテストが陽性であることが前提。
  2. 症状が誘発されるSLR角度から「症状が誘発されない股関節屈曲角度」まで戻す。
  3. その屈曲角度を維持しつつ、更に足関節背屈を加える。

 

陽性所見

SLRテストと同様に坐骨神経領域に痛み・痺れなどの症状が出現すれば陽性。

 

解釈

  • SLRテストの解釈と同様。
  • SLRテストの症状が神経原性or筋性(ハムストリング性)を鑑別したい際にも用いる

 

アレンジ

ブラガードテストは「足関節背屈」により坐骨神経を伸張するが、以下のアレンジも可能。

  • 足関節背屈+内返し腓腹神経伸張テスト
  • 足関節背屈+外返し脛骨神経伸張テスト
  • 足関節底屈+内返し総腓骨神経伸張テスト

 

 

補足:ボンネットテスト

 

補足としてボンネットテストについても記載しておく。

 

方法

  1. SLRテストが陽性であることが前提。
  2. 症状が誘発されるSLR角度から「症状が誘発されない股関節屈曲角度」まで戻す。
  3. その屈曲角度を維持しつつ、更に股関節内転・内旋を加える。

 

陽性所見

SLRテストと同様に坐骨神経領域に痛み・痺れなどの症状が出現すれば陽性。

 

解釈

  • SLRテストの解釈と同様。
  • SLRテストの症状が神経原性or筋性(ハムストリング性)を鑑別したい際にも用いる。
  • 腰部原性以外に、股関節外旋筋(梨状筋など)の関与も疑う。

 

ボンネットテストと類似した名前の検査に「K・ボンネットテスト」があり、こちらは梨状筋症候群を評価するテストになる。

詳しくは以下で紹介している。

 

 

関連記事

 

以下は坐骨神経症状を伴う「腰椎椎間板ヘルニア」についても言及した記事となるので、合わせて観覧すると理解が深まると思う。

⇒『【疾患まとめ】腰部疾患+下肢の絞扼神経障害

 

以下の記事では、徒手整形外科的テストの一覧をまとめているので、合わせて観覧してみてほしい。

⇒『【まとめ】徒手整形外科的テストを整理しよう

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