解説:
1:Ⅰ型アレルギーはアナフイラキシー反応とも呼ばれ、アレルギー性鼻炎や気管支喘息のような代表的な即時反応がその関連疾患である。
2:Ⅱ型アレルギーは細胞傷害を補体の関与を得て直接発現するもので、グッドパスチャー症候群では、抗基底膜抗体を介してⅡ型アレルギーとして、肺や腎に血管傷害性の出血性病変を発来する。
3:Ⅲ型アレルギーはアルッス型の組織病変で、抗原抗体複合物と補体によって発現される血管炎が原因となって惹起されるものである。
急性糸球体腎炎は、血中に出現した免疫複合体が腎糸球体の血管壁やメサンギウム領域に沈着するために発現することが多い。
4:Ⅳ型アレルギーは感作T細胞が活躍する細胞性免疫反応で、遅延型反応である。
それに対して、気管支喘息は経気道的に侵入した抗原に対するⅠ型アレルギーである。
その反応の担い手はIgEであり、反応過程にマスト細胞からケミカルメディエーターが放出されて気道が狭くなり、呼吸困難という喘息が抗原侵入後数分で起こる。それで即時型反応の代表とされている。
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