解説:
免疫には自然免疫と獲得免疫という2つの働きがあり、自然免疫は非自己に対する生体の第一線で演じられる非特異的な防御機構の1つであり、この第一線が突破されると獲得免疫が始動する。
免疫は質的に、液性免疫と細胞性免疫に分類できる。
免疫系を発動させる物質を抗原と総称するが、そのそれぞれに特異的に結合するものを液性免疫では抗体という。
抗体は2:形質細胞(Bリンパ球から分化成熟したもの)によって産生される一群の蛋白分子で免疫グロブリンと総称する。
細胞性免疫の代表的なものは、1:T細胞である。
その他に免疫反応を担当する細胞としては、抗原の特異的認識に関係するものとしての抗原提示細胞や抗原特異的T細胞があり、また非自己の傷害・排除に関係するものとして、3:ナチュラルキラー細胞、キラー細胞、4:大食細胞(マクロファージ)などがある。