解説:
正解は「3:ジャンパー膝ー鶴頂」である。
ジャンパー膝は、繰り返しのジャンプや、走る・蹴る動作の競技などで起き、膝蓋骨下端に、自発痛・圧痛を認め、痛み・腫れを繰り返す。運動による疲労で大腿四頭筋の柔軟性が低下することが原因となり、大腿四頭筋の柔軟性を改善し、膝蓋骨の上下端へのストレス集中を緩和することが重要となる。よって膝蓋骨底上際の鶴頂は治療穴として適切である。
その他の選択肢は以下の通り。
- 1:肩髃は肩峰角と上腕骨大結節の間の陥凹部で、二頭筋長頭腱は(大結節と小結節の間の)結節間溝を走るので罹患筋への治療穴とはならない。
- 2:肩外兪は肩甲骨上角内方で僧帽筋と肩甲挙筋の部位であり、肩のインピンジメント症候群への罹患筋への治療穴とはならない。
- 4:シンスプリントは脛骨疲労性骨膜炎であり、脛骨下1/3に痛みが生じる。闌尾は足三里の下2寸なので該当しない。