次の文で示す患者について下記の問いに答えよ（１６回）

解説：

設問から、「投球動作時に肩関節前面に痛みを自覚する。上腕二頭筋長頭腱部に著明な圧痛がみられる」ということは、結節間溝部における上腕二頭筋長頭腱の炎症が疑われる。したがって、長頭腱に負荷がかかる徒手検査法を問う問題である。

• 「1：ジャクソンテスト」は、頭部を後屈することによって頚椎部の神経刺激症状をみるテストであり、誤り。
• 「2：ドロップアームサイン」は、腱板の異常を知るために肩関節外転動作を強制させるものであり、誤り。
• 「3：モーリーテスト」は、斜角筋症候群を鑑別するために、斜角筋部を圧迫することによって症状の再現を確認するテストであり、誤り。
• 「4：ヤーガソンテスト」は、上腕二頭筋長頭の作用(肘関節の屈曲・回外）に対して反対に肘関節を伸展、回内負荷をかけることによって上腕二頭筋長頭に負荷を与えて痛みの誘発を確認するものであり、これが正しい。

各テストの詳細は以下を参照。

⇒『【まとめ】徒手整形外科的テストを整理しよう』