解説:
3:はさみ脚歩行は下肢を伸展したまま、足をはさみの刃が交差するようにして歩く状態をいい、脳性小児麻痺でみられる。
その他の選択肢は以下になる。
- 1:先天性股関節脱臼や中殿筋麻痺では、患側下肢で起立すると健側骨盤が下降するトレンデレンブルグ歩行(墜落跛行)がみられる。ちなみに墜落跛行は、軟性墜落跛行(トレンデレンブルグ跛行)と硬性墜落跛行(脚長差による跛行)がある。
- 2:間欠跛行には、歩行を持続すると疼痛などにより歩行が困難となるが、休息するとまた歩けるという特徴があり、バージャー病(血行性)や腰部脊柱管狭窄症(神経性)などでみられる。小児股関節結核やペルテス病では疼痛が軽いため、注意しながら歩くと跛行しないことから随意跛行とよばれる歩行がみられる。
- 4:片麻痺では麻痺下肢を外転しながら足先が円弧を描く、分回し歩行がみられる。
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