東洋医学臨床論(2:鍼灸版)(全542問)
異常歩行とその原因となる筋に対する局所治療穴との組合せで正しいのはどれか(24回)
解答:4
- 1.鶏歩―三陰交
- 2.はさみ脚歩行―陽陵泉
- 3.分回し歩行―足三里
- 4.トレンデレンブルグ歩行一居膠
解説:
- 1:鶏歩は、腓骨神経麻痺による垂れ足を高く持ち上げる歩行であり、下腿内側の三陰交は適切でない。
- 2:はさみ脚歩行はつま先立ちで両膝を擦り合わせるような歩行で、中枢神経系の障害で起こるため、局所治療としての陽陵泉は適切ではない。
- 3:分回し歩行は、片麻痺で下肢伸展位のまま大きく外側に回すようにする歩行であり、脳血管障害などで起こるため、局所治療としての足三里は適切ではない。
- 4:トレンデレンブルグ歩行は中殿筋や股関節の障害でみられる歩行で、中殿筋部にある居髎は適切といえる。したがって、正解は4。
各跛行(異常歩行)の詳細は以下を参照。
⇒『跛行(異常歩行)の原因と特徴一覧』