解説:
1:血糖値の異常は出血傾向の原因とはならない。出血傾向とは、凝血過程に異常があり、いったん出血すると止血しにくい病態をいう。
出血傾向の原因には、2:血小板の異常(血小板数の減少または血小板の機能の障害)、3:血液凝固因子の異常(血液凝固因子不足や活性低下)、4:血管壁の異常(血管壁が弱い)、線維素溶解現象の亢進などがある。
以下の表に凝血過程は以下の通り。
1)血管が破綻して出血。
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2)血管が収縮して血液を押さえる。
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3)血小板が集まり、傷を塞ぐように血栓を形成。(1次止血栓を形成するがもろい)
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4)血液凝固因子が活性化され、フィブリンを形成。(2次止血栓を作る)
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5)止血が完了。
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6)不要になった血栓は線維素溶解現象で溶かされる。