解説:
小腸は「十二指腸・空腸・回腸」で構成される。
1:小腸の粘膜上皮は単層円柱上皮であり、吸収機能に優れる。消化管系では噴門から直腸の肛門端の手前までが単層円柱上皮となる。
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2:バイエル板(集合リンパ小節)は空腸と回腸にあるリンパ組織の集まりで、腸内細菌の免疫制御にかかわる。バイエル板は上皮のすぐ下の層である粘膜固有層に存在し、効率的に腸管免疫の機能を果たす。
3:十二指腸は腹膜後器官であり、後腹壁に固定されているため腸間膜を持たない。
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4:腹膜垂は、袋状の腹膜に脂肪が集積した黄色で葉状の構造である。結腸表面で観察されるが、小腸ではみられない。