解説:
1:褐色細胞腫は、副腎髄質や傍神経節から発生するカテコールアミン産生腫瘍で、症状として高血圧、代謝亢進、高血糖、頭痛、発汗過多が挙げられ、頭文字を取って5H病ともいう。
2:バージャー病は、四肢(主として下肢)の末梢動脈の内膜の炎症により動脈の閉塞をきたし、血流障害が生じる疾患である。症状は、下肢の冷感・しびれ・痛み、間欠跛行であり、血流障害が高度になると壊死に至る。
3:ラムゼイ・ハント症候群は、帯状疱疹ウイルスが原因で起こる耳痛、顔面神経麻痺、内耳神経の症状(難聴、耳鳴、眩量)をきたす疾患である。
4:上大静脈症候群は、上大静脈が閉塞または外部からの圧迫によって狭窄し、静脈血の還流障害を起こす疾患である。症状は頭頚部・上腕の浮腫、呼吸困難、チアノーゼが挙げられる。