解説:
4:ブシャール結節は、変形性関節症の近位指節間関節の腫脹であるので誤りである。遠位指節間関節腫脹はヘバーデン結節である。
1:変形性膝関節症では、大腿脛骨関節の内側顆の軟骨が破壊される内側型が多く、変形は内反を呈するのでO脚変形をきたすことが多い。
2:変形性股関節症では、疼痛や運動制限がみられ、歩行時には肢行(足をひきずる歩き方)がみられ、また歩行時にトレンデレンブルグ徴候がみられる。トレンデレンブルグ徴候とは、股関節外転筋である中・小殿筋の筋力低下のために、歩行時の患肢立脚時に健側骨盤が沈下し、肩が患側に下がり、上体が左右に揺れている現象をいう。この徴候は、股関節脱臼で大腿骨頭が上方に移動している場合や、外転筋群の麻痺(上殿神経麻痺)の際にもみられる。
3:変形性肘関節症では関節軟骨の摩耗や骨棘の増殖が起こり、屈曲や伸展の障害がみられる。