解説:
1:間欠性跛行がみられる。
腰部脊柱管狭窄症とは脊柱管周辺の骨や軟部組織の肥厚によって脊柱管が狭くなり、馬尾神経や神経根部の圧迫症状を呈するものをいう。歩行を続けると痛みのため歩くことができず、腰部を前屈して休息すると痛みが軽減し歩行が可能となることをくり返す。
バージャー病でも血行性の間欠性跛行がみられるが、立位での休息で痛みは軽減する。
その他の選択肢は以下の通り。
- 2:麻痺性跛行は腓骨神経麻痺でみられる。
- 3:失調性跛行は運動失調(脊髄性、小脳性、前庭性)でみられる。
- 4:墜落(墜下)跛行はトレンデレンブルグ徴候とも呼ばれ、先天性股関節脱臼や中殿筋麻痺でみられる(厳密には、「軟性墜落跛行⇒トレンデレンブルグ跛行」「硬性墜落跛行⇒脚長差による歩行」である)。
各跛行(異常歩行)の詳細は以下を参照。
⇒『跛行(異常歩行)の原因と特徴一覧』