次の文で示す症例について下記の問いに答えよ（１８回）

解説：

BMIは肥満度を表す指標であり、30以上で高度肥満とみなされる。

また、糖尿病で加療中であることから、糖尿病性神経障害を疑う必要がある。しかし、持続的な痛みやしびれがないことから、神経の変性は除外できる。

また、200mくらいの歩行で下腿の痛みが出現し、休息によって回復するのは間欠性跛行である。間欠性跛行は神経性と血管性があり､前屈(前傾）姿勢で症状が軽減するのは脊柱管狭窄(神経性）を疑う。この所見が変化しなかったということは、血管性を疑う必要がある。したがって「1：足背動脈拍動消失」が出現するはずである。

その他の選択肢は以下の通り。

• 2：ケンプ徴候は「膝関節を伸ばしたままで身体を側屈・後屈させるときに腰から殿部大腿後面に痛みが誘発されるもの」を指す｡脊柱管狭窄症のテストであり、関連しない。
• 3：アキレス腱反射亢進は「錐体路の障害を指すもの」であり、関連しない。
• 4：トレンデレンブルグ徴候は「中殿筋の麻痺を示す所見」であり、関連しない。

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