解答:3
- 1.素因
- 2.遺伝
- 3.感染
- 4.免疫
解説:
病気の原因を病因といい、おおまかに内因と外因に分けられる。
遺伝病のような遺伝的基盤(内因)が主な場合や切傷のような外因のみの場合もあるが、多くの病気は両因が関連し合って、生体は健康閾から疾病閾に達して発病するものと考えられている。
外因は体外から直接的、あるいは体内に侵入して障害性に働く病因のことで、その分類には、熱傷にみられるような単なる物理的外因、蛋白質過剰摂取に基づく痛風にみられるような栄養的外因、体内で産生されるエンドトキシンのような化学的外因、個体の免疫能が強く関与する感染症の病原微生物のような生物学的外因などがある。
例えば肺炎の際には、細菌・ウイルスなどの肺への単なる侵入による発病というよりも、全身の免疫能を含む抵抗力減弱状態(内因)を基盤に微生物侵入(外因)が加わって感染が成立してはじめて発病する。
一方、内因は生体に内在している病気の原因で、とくにある病気になりやすい体内の準備状態をその病気への素因という。
これには、生理的素因ともいわれる年齢・性・人種などによる一般的なもののほか、個体にみられる遺伝的代謝病、アレルギー体質、易感染性など、遺伝的基盤から先天的あるいは後天的に獲得される個体的な病的素因がある。
個人に関する体質は形質(からだつき)、機質(はたらき)、気質(きだて)に分析されるように、体質は遺伝的影響を強く受け、内在する神経・内分泌・免疫などの因子による修飾を含んだ、形態のみならず、生理的~精神的な機能にも及ぶ個人の状態をいう。
そのうち病的な体質はもちろん素因の1つである。