【旧き良き時代の味】稲田屋の関東煮 - 高齢者(男性)との会話で絶対出る店

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【旧き良き時代の味】稲田屋の関東煮 - 高齢者(男性)との会話で絶対出る店

最近は飲食店が乱立していますが、昔は少なかった。

 

なので「地域の人が皆愛し、こぞって訪れる店」ってのが存在したものです。

 

「その地域で知らない人はいない」みたいな。

 

福山にも、あるんです。

 

「高齢者で、このお店の話題を出したら、絶対知ってる」ってお店が。

 

それが、今回紹介する『稲田屋』です。

 

何度か来店して食べたこともありますし、

何より「リハビリ担当患者との会話のとっかかり」としても

非常にお世話になったお店です。

 

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患者との会話のとっかかりとしてお世話になった「稲田屋の関東煮」

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リハビリの際の「ちょっとした休憩」に患者さんとコミュニケーションをとることって多いです。

 

そういう会話を通して信頼関係が気づけたら、

相手のモチベーションも上がってくるし、

こちらのアドバイスも聞き入れてもらいやすい。

 

でもって会話って、

(当たり前ですが)その人に合わせて、

話題であったり、

声のトーンであったり、

を変えていく必要があったりします。

 

ですが一方で、誰もが共通して盛り上がれる話題っていうのもあったりします。

 

それが『稲田屋の関東煮』の話題です。

 

まぁ、高齢者限定で盛り上がる話題ですが。

 

あと男性高齢者で、特に盛り上がれる話題だったりもします。

 

 

高齢者男性と「稲田屋の関東煮」で盛り上がれる理由

 

なぜ高齢者男性との会話で盛り上がれるかの理由は以下の通り。

 

働いていた際「仕事帰りの飲み」や「会社のイベント(花見など)」でお世話になった人が多い

 

稲田屋の看板メニューである『関東煮』は、

店主が継ぎ足して使っている「秘伝のたれ」で漬け込んだ牛串です。

 

でもって、甘辛いタレはお酒とよく合う!

 

まだ飲食店が少なかった当時は

「仕事帰りの一杯は稲田屋の関東煮で!」

って人が非常に多かったみたいです。

 

お花見なんかの会社イベントの際は、

「必ず、関東煮を百本くらい注文していた」

って人もチラホラいました。

 

そんな「古き良き思い出」も一緒に蘇ってくる様な

味なのだと思います。

 

なので、以下などで凄く盛り上がれます。

  • 稲田屋を、どんな場面で利用することが多かったか
  • 稲田屋の関東煮をどんなイベントで注文してたか
  • 関東煮って、どんな味付けだと思うか
  • 何串くらい注文してたか
  • どんなお酒と相性が良いと思ったか
  • 昔の関東煮と、今の関東煮で味は同じか

・・・・などなど。

 

そこから会社での良い思い出、頑張っていた事、苦労話など、

稲田屋とは離れた話へと楽しく展開出来たりもします。

 

もちろん、家族で利用してた人もいるので女性高齢者とも盛り上がれますが、

特に男性は「稲田屋は思い出深い」って人が多いですね。

 

 

久々に稲田屋へ行ってきたよ

 

前述したように、

患者さんとのコミュニケーションで非常にお世話になった稲田屋なので、

久々に行ってきました。

 

以下が稲田屋の外観になります。

 

 

駅前の商店街にあるので、専用駐車場はありません。

営業時間の直前である10時50分に撮影しました。

 

でもって、営業時間である11時になったので店内へ。

以下が店内の様子です。

 

 

レトロな雰囲気が漂ってて、「昭和」にタイムスリップした気分に浸れます。

 

写真左奥に「関東煮の入った鍋」があって、

店外からもお持ち帰りで注文できたりします。

 

あと、写真の後方にも同じような「木の机」があるのですが、

「車椅子・ベビーカー専用」って札が置いてあります。

 

多分「歩行できなくなったお年寄りも来店しやすいように」って

工夫なのだと思います。

 

バリアフリーで、入口も含めて段差も無いですしね♪

 

 

稲田屋の基本情報

 

稲田屋の基本情報は以下になります。

 

営業時間:

 11:00~14:50 

16:00~20:00 

 

定休日:

毎週木曜日

年末年始(1月1日~5日)

 

電話番号:

084-925-1392

 

住所:

広島県 福山市 船町 1-18(船町商店街の中にあります)

 

 

 

関東煮がきっかけっで、元気になった高齢者も!

 

関東煮がきっかけで、元気になった高齢者もいるんですよね。

 

訪問リハビリをしてた男性の話です。

 

食事制限はなく、屋内移動自立レベルな方なのですが、

活動への意欲が無く、常にベッドでTVを観ながら過ごされます。

 

食欲は無く、摂取するのは

「エンシュア・リキッド(栄養が詰まった飲み物)」のみ。

 

そんな男性のご家族から以下な感じで訪問リハビリの依頼を受けました。

 

日に日に体が弱ってきている。

トイレにも行けなくなりそうで不安。

何とか足腰が弱らないように現状を維持してほしい。

 

単純に機能だけに着目すれば、(現状でも動けるわけですし)離床するだけで運動機能は維持できそうです。

 

ですが、理屈通りに動けないのが人間です。

 

どんなに

「体が弱ってはいけないから、少しはベッド以外でも過ごしましょう」

「栄養が不足すると弱ってしまうので、少しでも食事をしましょう」

 

っと伝えたところで

「別に寝たきりになっても構わない。好きにやらせてほしい」

ってな感じになる訳です。

 

ただ、この方、

「稲田屋の関東煮」にメチャクチャ思い入れがあったんですよね。

 

関東煮の話をすると

「懐かしいなぁ、久々に食べてみたい」っと。

 

食事制限などは無かったので、

ご家族に「関東煮」を数本テイクアウトしてもらうことに。

 

すると(半年ほど、まともな食事をしていなかった方が)

「関東煮」と「ご飯」を平らげたとご家族より嬉しい報告が。

 

で、何とか理由を付けて

「ベッドではなく、食卓で関東煮を食べて頂く」

って方向に、ご家族と連携しながら誘導しました。

 

でもって、最初は渋々でしたが徐々に慣れてきて、

 

「食後も食卓で新聞を読んでベッドへ戻る」

 

って感じで離床時間が少しずつ伸びていきました。

 

そこからは、訪問リハビリ中に

 

「庭先での日向ぼっこ」を取り入れてみたり、

 

近所に「押し車」を押しながらの散歩を取り入れてみたり、

 

スーパーで「好きな飲み物」を購入してみたり、

 

って感じで、出来ることも徐々に増えていきました。

 

動くと、お腹もすいてくるんですよね。

 

最初は「1日1回の食卓での食事」「訪問リハビリ時」「トイレ時」くらいしか

離床機会が無かったものの、関東煮以外の食事も摂取できるようになり、

食事回数(食卓での食事)も1日2回に増えました。

 

色んなことが「稲田屋の関東煮」をキッカケに好転した一例です。

 

稲田屋さん、感謝です!

 

これからも、福山市民に愛される関東煮を守り続けて頂きたいです!

 

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