東洋医学臨床論(全570問)
小胸筋への施術の必要性を示す徒手検査所見はどれか(22回)
解答:3
- 1.フインケルスタインテスト陽性
- 2.スピードテスト陽性
- 3.ライトテスト陽性
- 4.トムゼンテスト陽性
解説:
- 1:フィンケルスタインテストは母指腱鞘炎(ド・ケルバン病)を鑑別するためのテストであり、誤り。
- 2:スピードテストは、上腕二頭筋長頭腱のテストであり、術者の抵抗に逆らって伸展した上肢を屈曲するときに、結節間溝部の痛みの有無をみるもので、誤り。
- 3:ライトテストは、過外紙症候群あるいは小胸筋症候群とも呼ばれ、肩関節外転90度、肘関節屈曲90度で、肩関節を外旋した状態で手を開いたり閉じたりするときに、小胸筋の停止腱部で腋下動脈が圧迫されて循環障害をきたし、手のしびれやだるさ等を訴えるものである。これが答えである。
- 4:トムゼンテストは上腕骨外側上顆炎(テニス肘)を鑑別するテストで、抵抗に逆らって手関節の背屈負荷をかけたときに、上腕骨外側上顆部の痛みの有無を確認するものであり、誤り。