解説:
1:パトリックテストは仰臥位で股関節を屈曲、外転、外旋させ、その脚の外果を他側の伸展した下肢の膝の上にのせて膝の内側に手を当てベッドに押しつけるように下方に圧迫する。仙腸関節、腸腰筋、股関節の障害時には、痛みのため膝がベッドにつくまで股関節を外転できない。
2:ラックマンテストは膝関節90度屈曲位で足部を固定した状態で下腿を前方に引き出す方法をとる。前十字靭帯損傷があれば下腿が前方に引き出される。
3:マクマレーテストは仰臥位で股関節と膝関節を最大屈曲し、関節裂隙部に指を添えて下腿を外反・内旋(内反・外旋)しながら伸展する方法をとる。膝関節半月板の損傷でクリックや疼痛が生じる。
4:アプレイテストは伏臥位で患者の足をつかみ、膝を90度屈曲させ、検者は自分の膝を患者の大腿の後面にのせて大腿を固定してから、足に力を加えて下方に圧迫しつつ下腿を内方・外方に捻転する(圧アプレイ)。次に足を引き上げつつ同様に捻転する(引アプレイ)。半月板損傷時には圧迫時に、側副靭帯損傷時には引き上げ時に疼痛が生じる。
各テストの詳細は以下を参照。
⇒『【まとめ】徒手整形外科的テストを整理しよう』