解説:
4:ペインフルアーク徴候は有痛弧症候とも呼ばれ、肩関節を他動的に外転して、外転70~120度ぐらいの範囲で疼痛が出現するが、その範囲外では痛みが生じない場合を陽性とする。腱板損傷、特に棘上筋腱の障害で陽性となる。
1:ケンプ徴候とは立位で腰部を後側屈させる検査で、腰椎椎間板ヘルニアや腰部脊柱管狭窄症では患側下肢に放散痛が出現して陽性となる。
2:スパーリングテストは、頭部を軽度後屈位で患側に倒した状態で前頭部を軸方向に下方に圧迫する検査で、頚部神経根の圧迫があると患側の頚、肩、上肢に疼痛やしびれ感が誘発・増強されて陽性となる。
3:モーリーテストは鎖骨上窩で前斜角筋部を圧迫する検査で、胸郭出口症候群である斜角筋症候群・頚肋症候群では患側の肩、上肢に疼痛やしびれ感の誘発・増強がみられ陽性となる。
各テストの詳細は以下を参照。
⇒『【まとめ】徒手整形外科的テストを整理しよう』