解説:
3:ラセーグテストは、仰臥位にして膝を伸展させたまま股関節を屈曲して、大腿後側の放散痛の有無を調べる検査で、腰椎椎間板ヘルニアによる根性坐骨神経痛などで陽性となる。
1:アドソンテストは頭部を患側に回旋し、さらに後屈させてその位置で深呼吸させ、橈骨動脈の脈拍の減弱・消失および患側の肩、上肢の疼痛・しびれ感の誘発・増強の有無を調べる検査で、胸郭出口症候群である斜角筋症候群や頚肋症候群で陽性となる。
2:トムゼンテストは、肘関節を伸展した状態で検者は手背部を保持固定し、その抵抗に抗して患者に手関節を背屈させて上腕骨外側上顆への痛みの出現の有無を調べる。上腕骨外側上顆炎で陽性となる。
4:ジャクソンテストは、頭部をできるだけ後屈させ、頭をさらに軸方向に下方に圧迫する検査で、患側の頚、肩、上肢に疼痛・しびれ感の誘発・増強の有無を調べる。頚椎椎間板ヘルニアなどで頚部神経根の圧迫があると陽性となる。
各テストの詳細は以下を参照。
⇒『【まとめ】徒手整形外科的テストを整理しよう』