東洋医学臨床論(全570問)
変形性膝関節症で膝蓋大腿関節の疼痛とざらつきを診る徒手検査法として最も適切なのはどれか(28回)
解答:4
- 1.グラスピングテスト
- 2.マクマレーテスト
- 3.膝蓋跳動
- 4.膝蓋骨圧迫テスト
解説:
- 「1:グラスピングテスト」は、腸脛靭帯厭のテストであり、膝の少し上、外側の腸脛靭帯部位を指で圧迫し、膝関節を曲げ伸ばしした際に疼痛が生じると陽性である。
- 「2:マックマレーテスト」は、半月板損傷を示唆するので、仰臥位で膝と股関節を最大屈曲させ、下腿を内旋してから伸展させた際、疼痛が生じれば外側半月板の損傷を疑い、また外旋し伸展させるまでに疼痛が生じれば内側半月板損傷を疑う。
- 「3:膝蓋跳動」は、膝蓋上包の関節水腫を示唆し、仰臥位で、手掌を膝蓋骨上方に押し当て、膝蓋骨の近くまで滑らせ、膝蓋上包に貯留した浸出液を膝蓋骨の裏へ押しやった状態で、膝蓋骨前面を大腿骨へ向け押したときに、膝蓋骨と大腿骨がこつこつと当たり、また抑圧をやめた際に膝蓋骨が浮かび上がれば陽性である。
- 「4:膝蓋骨圧迫テスト」で疼痛、ざらつきがあれば膝蓋大腿関節における軟骨や骨質の変性が示唆きれ、膝蓋軟骨軟化症、膝OA(変形性関節症)が疑われる。