突如、デイルームに電話が。
電話を受けると、リハスタッフより「院長先生が、アキレス腱のテーピングをしてほしいといっている」とのこと。
院長先生はテニスが好きらしいのですが、アキレス腱が炎症を起こしやすく、アキレス腱の保護を目的としたテーピングを巻いてほしようでした。
もう少し具体的に話を聞くと、足関節の背屈(アキレス腱が伸張される方向の動き)を制限するようなテーピングをしてほしいとのこと。
実は私、以前キネシオテーピング(伸縮性テーピングを活用した身体へのアプローチ方法の一つ)のコースを受講していて、以下の資格を保有していた時期がありました。
- CKTP(キネシオテーピングで治療できる療法家であることを示す資格)
- CKTI(キネシオテーピングを指導・実践させることができることを示す資格)
キネシオテーピングに関しては、以下のキネシオテーピング協会のHPも参照してみてください。
まぁ、数年間保有した後に、資格自体は捨てちゃったんですけどね。
っというのも、この資格も「日本離床研究会の資格制度」と同様なシステムで、資格を保有するためには毎年協会にお金を修めなければいけないんですよね。
あん摩マッサージ指圧師や理学療法士のように「国家資格で、その資格が出来なければやてはいけないこと」は無いので、捨てちゃったんです。
『サンクコスト』としてズルズルと資格に縛られるのは良くないとの判断からです。
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キネシオテーピングの目的は固定ではない
・・・話を院長先生のテーピングに戻します。
前述したように院長先生は、「アキレス腱を保護したいので、足関節背屈運動のストッパーとして、伸縮性テープを関節可動域のを制限する目的に使用したい」と考えているようでした。
キネシオテーピングの「(動きを制限するのとは逆で、むしろ)テープを貼ることで身体を動かしやすくする」というのを目的にした貼り方が基本(応用としては固定と言う考えも多少出てきますが)であり、それは十分に知ったうえでの依頼だったので、院長の思うように貼ってあげました。
※単なる固定目的ならホワイトテープの方が良いですよね。。
本来なら(キネシオテーピングに)アンカーという考えはないのですが、「テープが剥がれてはいけないから」との理由から、伸縮性テープの両端に「剥がれ防止のテーピング」も施しておきました。
「うん、これは良い感じだ。一人でやろうとするとシワになるし、何度も貼りなおしてたら粘着力がすぐになくなって使い物にならなくなるし、助かったよ」と、一応その時点では満足げでした。
本来の貼り方とは違うので、その後どうなるのかは分かりませんが、後日「あのあとどうでした?」と聞いてみようと思います。
ちなみに、伸縮性テープを「固定という役割も伴いながら巻く方法」としては以下の動画などは参考になるかもしれません(足関節を固定するという意味では、アキレス腱の保護にもなっているかなと)。
この動画で、キネシオテーピング・伸縮性テーピングがどんなものか、何となくでも理解できると思います。
ちなみに、伸縮性テープはニトリートがお勧めです。 伸縮性テープでテーピングの勉強をしてみたい方は是非♪