この記事では「指圧の三原則」について解説していく。
指圧の三原則とは
指圧の三原則は以下の3つ
- 垂直圧の原則
- 持続の原則
- 集中の原則
①垂直圧の原則
力に無駄なく、効果的な刺激を与えるには、常に垂直圧をもって行う。
そして垂直圧を加える際に、常に以下を念頭に置く。
例えば、背中を指圧していく際も、脊柱の彎曲を考慮すると、部位によって少しずつ垂直圧の角度は変わってくる。
②持続圧の原則
指圧では、一定の強度に押圧し、その圧を緩めずに一定時間持続するのが基本となる。
では、圧迫をどの程度持続させればよいのだろうか?
その問いに対する明確な答えは無く、ケーバイケースとなる。
※目安として、通常圧法の持続時間は、2~7秒間くらいと言われている。
③集中の原則
集中の原則のポイントは以下になる。
- 「集中の原則」は、心理上の原則である。
- 術者の技術と精神を一致させる。
- 術者(特に操作)と患者の精神的一致(心構えの一致)を期待する。
- 施術中、術者は精神力を集中する。
また、「集中の原則」は、 目の前の患者に向き合い、思いやりをもって丁寧に施術をするということ。
いくら技術が達者でも、いくら口が達者でも、気持ちがこもっているいるかどうかで効果が全く違ってくる。
この点は、学生時代にはピンとこず、働き出して初めて実感することかもしれないが非常に重要。
いくら技術が上達しても冷たい施術では患者を良くすることはできない。
どうしても施術に慣れてくると「別のことを考えながら施術すること(目の前の施術に集中できていない)」もあったりする。
しかし、そいうのは触れられている患者にもわかってしまう。
だから、新人でも一生懸命施術している人に指名がつくことも結構ある。