この記事では、星状神経ブロックでも用いられる「星状神経節」について記載していく。
星状神経節とは
星状神経節とは、別名「頸胸神経節」ともよばれる。
3つの頸神経節
頸部には以下の神経節が存在する。
- 上頸神経節
- 中頸神経節(小さく、不定で存在しない場合もある)
- 下頸神経節
上記の中で下頸神経節は、鎖骨下動脈の始部付近にあり、その枝は腕神経叢の枝を経由するか、鎖骨下動脈の枝に沿って頸部と上肢の血管や昼などへ分布する。
そして下頸神経節は、第1胸神経節と合体して大きな『頸胸神経節(=星状神経節)』なることが多い。
以下は「自律神経に関するイラスト」となる。星状神経節(+上・中頸神経節の位置を確認してみてほしい)。
星状神経節(頸胸神経節)の位置
星状神経節は何処にあるのか?
答えは、以下の通り。
写真では以下の通り。
あん摩マッサージ指圧師は、星状神経節周囲を緩めることで効果を出せる
「星状神経節刺激+周囲の軟部組織を緩めること」は、頭頚部・肩甲帯〜上肢症状に対して非常に効果があるため、刺激する鍼灸あん摩マッサージ師は多い。
一方で、過敏な部分なため刺激には十分に注意する必要がある。
この部位は、解剖学的特徴を十分に理解していないと、事故につながったり、クレームにつながったりする部分である。
言い換えるなら「(十分な知識を持っていない)整体師と差別化できる手技」として応用可能なため、ぜひ習得につなげてもらいたい。