多くの鍼灸あん摩マッサージ指圧学校が対象となっていた「教育訓練支援給付金」が、令和4年3月31日で終了となります。
なので、来年4月から入学する学生さんは、この給付金の対象者にはなれません。。
今回は、「教育訓練支援給付金」の概要と、この制度から学ぶべき「チャンスをモノにするために重要なこと」についてまとめていきます。
教育訓練支援給付金とは
教育訓練支援給付金とは、ザックリ解説すると以下の通り。
入学してから卒業するまで「一定金額の日当」が2が月毎にもらえる。
この「一定金額」というのは「入学前に働いていた給料の額」が反映されるため、個人差があります。
この給付金は「日曜日・祝日・長期休暇(春・夏・冬休みなど)」でも日当がもらえる優れものです。
上記のように「学校に行かない日も、ちゃんと日当が支給される」というのは有難い!
一方で以下の点には注意が必要。
- 学校を休んだ場合は、その日の日当は給付されない。
- 2カ月間隔で、学校を一定日数以上休んでしまった場合は、この制度が打ち切られる。
※これらは出席などは学校がタイムカードなどで管理)。
専門実践教育訓練給付金との違い
この記事で扱っている「教育訓練支援給付金」と類似した給付金に「専門実践教育訓練給付金」というものがあります。
以下の様に名称が類似しているので、混乱してしまいます。
- 教育訓練支援給付金
- 専門実践教育訓練給付金
でもって専門実践教育訓練支援給付金は、以下のイラストの様に(鍼灸あん摩マッサージ指圧学校のケースでは)「授業料の一部(毎年40万円)」+「卒後に就職することで48万円」=計168万円がもらえる制度です。
教育訓練支援給付金は、「専門実践教育訓練給付金がもらえる条件」を満たしている必要があります。
なので教育訓練支援給付金は『専門実践教育訓練給付金の+αでもらえる制度』という位置づけになります。
これら2つの給付金に関しての詳細は、以下でも詳しく解説しているので、興味がある方は参照してみてください。
⇒『専門実践教育訓練給付金!マッサージ師なるなら知らなきゃ損』
「教育訓練支援給付金」が令和4年3月31日で終了
冒頭で記載したように、「教育訓練支援給付金」が、令和4年3月31日で終了となります。
※「専門実践教育訓練給付金」の制度は継続されます。
※上記は、先日給付金をもらいに行ったハローワークのパンフレットより引用
この制度は、もともと「時限措置」として周知されていたため数年前から確定していた情報ではあります。
一方で、「直近の社会情勢が反映され制度変更が為されるケース」も多いです。
なので、ハローワークで以下の質問をしてみることに。
教育訓練支援給付金は時限措置と言われていましたが、その後制度変更などはなされていませんか?
やはり令和4年3月で終了してしまうのでしょうか?
友人が、この制度が使えるなら学校入学をしようと考えているようなので、教えてください。
ですが残念ながら制度変更されることなく、教育訓練支援給付金は令和4年3月で終了の運びとなるようです。。。
ココから先は、この制度の時限措置が終了するに伴って、個人的に感じた教訓について記載していきます。
教訓①:能動的な情報収集の必要性
実は、多くの学校HPで専門実践教育訓練給付金については紹介されている一方で、教育訓練支援給付金についての紹介はなされていません。
条件が教育訓練支援給付金ほど単純ではないため「それ目当てで仕事を辞めたにもかかわらず対象ではなかった場合」に学校側が責任をとれないということもあるのかもしれません。
あるいは、これほど旨味のある制度が多くの人に周知されてしまうと、僕の様に「在学中に給付金貰えて生活に不自由しないなら、とりあえず仕事辞めて3年間のんびり過ごそう」という人達の増加が危惧され、政府側から何らかの圧力がかかっているのかもしれません。
実際、僕の同級生には「教育訓練支援給付金の条件を満たしているにもかかわらず、その存在を知らずに教育訓練支援給付金しかもらっていない」という人が複数人います。
※入学前の学校見学の際などに、学校側から情報発信してあげれば良いのにとも思います。
上記は「本来ならば受け取れる多くのお金をみすみす逃してしまっている状態」な訳ですが、そんな状況になってしまったのは「個人の能力」は関係なく、「情報を持っているかどうか」の違いだけです。
積極的に情報をつかみ取りに行く「能動的な姿勢」はメチャクチャ重要。
例えば、入学前に勤めていた病院のケアマネさんは「自分が離婚して貧乏になった際、毎月発行される市の雑誌を、穴が開くほど眺めることで、多くの有益情報を手にした」と語っていました。
国・都道府県あるいは各市区町村における有益な情報は、自分から能動的にアクセスしなければ手に入らないことが殆どです。
※僕は幸いなことに、鍼灸あん摩マッサージ指圧学校を卒業した友人に話が聞けたのですが、もし聞けてなかったら給付金の存在を知りえませんでした。
自身で「開業」「フリーランスとして自営業をする」などを考える場合、サラリーマン時代と比べて「皆が知らずに埋もれている有益な情報」の数は格段と増えてきます。
そして、これら情報は(サラリーマン時代と比べ)能動的なものには恩恵を、受動的なものには大損を与えます。
情報格差は、貧富格差に直結するという訳です。
有益な情報をちゃんとキャッチできるだけのアンテナを持っているかは、年収を数十万増やすよりもよっぽど価値がある場合もあり得ます。
そして実際、世の中の「成功している人」・「上手に生きている人」が必ずしも有能という訳ではなく、情報収集が上手なだけなケースも多いです。
有能か無能かは関係ありません。
※まぁ、情報収集能力にたけているというのも、一種の能力かもしれません。
教訓②:チャンスを発見したら、すぐにつかみ取る
チャンスを発見した場合、そのチャンスがいつまで残り続けているかは誰にもわかりません。
だからこその「思い立ったらすぐ行動」。
これが基本となります。
後回しにしていると、後になって何もできない。
他の記事でも記載していますが、僕は「このスタンス・マインドによって得られた成功体験」が非常に多いので「思い立ったことは早めに実行に移す」を習慣にしています。
「後回しにして後悔したこと」はありますが、「早く取り掛かりすぎて後悔したこと」は今のところありません。
そして、以下などのように「行動が遅すぎたことによる弊害」を挙げればキリがありません。
- 入学を後回しにした結果、給付金制度が無くなっていた。
- 「いつか行きたいセミナー」があったのに、後回しにした結果、コロナで開催されなくなった。
- 始めるのが遅すぎてブルーオーシャンがレッドオーシャン(競合が激しく設けるのに効率が悪い分野)に様変わりしていた。
一方で「(しっかり考えて)行動を起こした結果」が例え実を結ばなくとも、
行動しなかったことによる後悔に比べれば、人生の満足度は大きく異なってくるとの文献もあります。
思い立ったら、即行動!
後悔しない人生を歩んでいきましょう。
余談:関連する名言
余談として、今回の教訓に関連する「僕のお気に入り名言」を記載して終わりにします。
あれこれ準備しているうちに過ぎていくのが人生だ。
歌手:ジョン・レノン
今から数年後、あなたはやったことよりも、やらなかったことに失望する。
小説家:マーク・トウェイン
最大のリスクは、一切のリスクをとらないこと。非常に変化の速い世界で、唯一失敗が保証されている戦略はリスクをとらないことだ。
フェイスブック創業者:マークザッカーバーグ
考えてばかりいないで、とにかくやるべきことをやれ。人生とは頭で考えたり難癖をつけたりして変わるようなものではない。
哲学者:ラルフ・ワイルド・エマーソン
すべての人は世界を変えたいと思っているが、自分を変えようとは思っていない。
作家:トルストイ
最も強いものが、あるいは最も知的なものが、生き残るわけではない。最も変化に対応できるものが生き残る。
イギリスの自然科学者:チャールズ・ダーウィン
※以下の記事では、その他のお気に入りの名言をまとめている。
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