陰陽学説、何が陰で、何が陽? 覚え方を解説

東洋医学
陰陽学説、何が陰で、何が陽? 覚え方を解説

この記事では陰陽学説における陰・陽に何が該当するかを一覧表にしている。

 

陰陽学説では「明・暗」のように分類がイメージしやすいものもあれば「偶数・奇数」のように分類がイメージしにくいものもある。

 

その点も踏まえて、知識の整理に役立ててほしい。

 

なぜ陰陽学説が大切なのか?

 

陰陽学説における「陰・陽」が何に該当するのかを解説する前に、「なぜ陰陽学説が大切なのか」について少しだけ触れておく。

 

陰陽学説が重要な理由は、東洋医学における「病気」が以下を指すからだ。

 

陰陽の平衡が保たれなくなった状態

 

西洋医学的にはピンとこない考えだが、上記をベースに病気を考えていくため、陰陽学説は東洋医学の基礎として重要な知識となる。

 

人は自然界の一部であるので、人体の陰陽は気温変化の影響を受け、変化する。

例えば自然界の温熱(陽)が強まれば、体内の陽は助長され、陰は弱まる。

逆に、自然界の寒冷(陰)が強まれば体内の影は助長され、陽は弱まる。

このように、体内の陰陽と自然界の気温変化は、相応する関係にある。また、飲食物に応じた影響が及び、人体の陰陽の均衡が変化する。また、臓腑の機能失調により陰陽に影響を及ぼす。

陰陽に失調が生じると、温めたり、冷やしたり、動かしたり、静かにしたりする均衡が崩れるため、冷えやほてりなど寒証・熱証の症状が起こる。

~新版 東洋医学概論P69~

 

自然界における陰陽の組み合わせ

 

自然界における陰陽の組み合わせは以下の通り。

※解釈が分かりにくいものを色付けしている。

 

:明・温・熱・火・上・動・・天・進・雄・剛・凸・白・奇数・浮・昇・急性

:暗・冷・寒・水・下・静・西・地・退・雌・柔・凹・黒・偶数・沈・降・慢性

 

東・西

太陽がどちらから昇り、どちらから沈むかで考える。

従って「=昇る⇒」「西=沈む⇒」という解釈。

 

南・北

「暖かいイメージ」「寒いイメージ」で考える。

※南国・北国という言葉から連想してみる。

従って「=暖かい⇒」「=寒い⇒」という解釈。

 

奇数・偶数

なぜ「奇数」「偶数」なのかは諸説あり、その一つを紹介する。偶数は対になる(余らない)ので身動きがとりずらい。一方で奇数は余りが出るので、その1つが自由に動ける(自由度が高い)。そして、「奇数=自由度が高い(活発)⇒」という解釈となる。

 

人体における陰陽の組み合わせ

 

人体における陰陽の組み合わせは以下の通り。

※解釈が分かりにくいものを色付けしている。

 

・外・表・・生・熱・

・内・外・・死・寒・

 

男・女

「凹・凸(=陰・陽)」と「男女の生殖器」をイメージして考える。

従って、「=凸⇒」「=凹⇒」という解釈。

 

背・腹

四つ足動物をイメージして考えることが大切。

四つ足動物は、「背中が上方」「腹部が下方」に位置し、腹部は陰になりやすい。

従って「=上⇒」「=下⇒」という解釈。

 

腑・臓

五臓六腑という表現があり「その順番的」にも、「五臓の方が役割が多いというイメージ的」にも臓が陽なイメージを持つが、実際は逆。

覚え方としては以下などの説がある。

 

解釈1:

腑(六腑)の小腸・胃腸・大腸は「口腔・食道を介して繋がっている」と想定した場合、「腑=外⇒陽」という解釈。

 

解釈2:

腑(六腑:胆嚢・小腸・胃腸・大腸・膀胱+三焦)は「袋(中が空っぽでモノを詰め込む)」というイメージで、それが陽だとする解釈。

 

前者はシックリくるが五臓も肺は気管支を通して外界と繋がっていると考えれば不十分。あるいは、胆嚢は外界と繋がってはいないと考えれば不十分。

 

こういう不十分な点を後者の解釈で補いつつ、「」「」を覚えよう。

 

気・血

東洋医学において気は体表を覆っているイメージ。一方で血(血液)は体内に流れている。

そのため「=外⇒」「=内⇒」という解釈になる。

 

魂・魄

「魂=こん」「魄=はく」と読む。

魂は死んだら体の外へ抜けていくので陽。

魄は死んだ後も抜けずに体にとどまり続けるらしい。例えばキョンシーは「魂は抜けて、魄だけとどまって動いている」というイメージが分かりやすいとのこと。

まとめると「=外⇒」「=内⇒」となる。

 

衛・営

「衛=え」「営=えい」と読む。

なぜ「」「」なのかは不明。

 

 

陰陽学説の分類一覧

 

最後に、陰陽学説の分類一覧を記載して終わりにする。

 

※急性は陽・慢性は陰
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