あん摩マッサージ指圧師の国家資格が取得できる学校は、全国に数えるほどしかありません。
そんな数えるほどしかない学校の中で、長生学園は「全国で2校しかないあん摩マッサージ指圧師の養成に特化した学校」になります。
多くの学校は、「鍼灸」とセットで「あん摩マッサージ指圧」の授業を展開しています。
なので、卒業+国家試験に合格することで以下の資格が得られます。
- はり師
- きゅう師
- あん摩マッサージ指圧師
ですが入学を考えている人の中には、以下な考えを持っている場合も少なくありません。
そんな人は、長生学園への入学を視野に入れても良いかもしれません。
あるいは、以下な人も「あん摩マッサージ指圧に特化している学校」への入学を考える人達です。
多くの学校が「鍼灸」と「あん摩マッサージ指圧」をセットで提供しているので、既に鍼灸師資格を保有している人には時間・学費を考えると、自ずと長生学園などが選択肢になってきます。
※後述しますが、授業時間は半日ですし、学費も「鍼灸とセットになっている学校」より大幅に安いです。
それでは、長生学園について解説していきます。
長生学園の歴史
長生学園の歴史は、昭和31年にさかのぼります。
もう少し歴史のある学校かと思っていたのですが、そうでもないのですね。
ただ、パンフレットでは「昭和31年の学校設立に至るまでの経緯」も含めて長生学園の歴史が語られているので一部引用してみます。
長生医学の歴史は、浄土真宗へのひたむきな信仰心をもつ長生上人が、仏教の精神を基盤とした「霊肉一体の救済」の根本狭義の基に、自ら研究・確立した治療法を『長生療術』と名付けた時から始まります。
・・・中略・・・
そして、昭和6年12月「脊椎矯正法」として、名古屋で産声を上げて以来、多くの患者様の治療にはげむ一方、全国各地へ指導・普及に努めました。
また、昭和24年8月、浄土真宗の新派として宗教法人「長生教団」(のちに真宗長生派総本山長生寺)を経設立。信仰心を要する長生治療者のために、修練の場を設けました。
さらに、長生療術を多くの人に覚えてもらいたいという願いから学校設立に尽力。長生上人遷化の後も、志を共にしてきた二代目管長・柴田阿やを中心に支援者等とその意志を継ぎ、ついに昭和31年、長生学園を設立するに至りました。
~長生学園パンフレットより引用~
このパンフレットから以下などが読み取れます。
- 長生上人というお坊さん?が基盤を作ったから『長生』学園
- 宗教法人が学校を運用している
でもって、「宗教法人」と聞くと以下などが頭をよぎる人がいるかも知れません。
- 入学したら、心神深くならなくちゃいけないのかな?
- 改宗させられたりしないかな?
- なんだか怖いな?
そんな疑問に答えるべく長生学園に問い合わせたところ、以下の様な返答が得られました。
※職業柄、精神的に豊かな人材を育てようとの指針はあるようですが、これは他の学校にも当てはまる指針なため特筆すべき事柄ではない気がします。
になみに、以下の書籍で有名な方(長谷川淳史)は、この学校の卒業生です。
長生学園の特徴
長生学園は「(鍼灸は学ばず)あん摩マッサージ指圧のみの学び」に特化しているのは前述したとおり。
一方で前述したように「長生術」という長生学園独自のコンセプトも加えられています。
長生術に興味がある方は、オープンキャンパスへ参加したり、問い合わせてみると良いかもしれません。
※オープンキャンパスに参加すると、併設された治療院にて、無料でマッサージを体験できました。
※その際に、長生術について聞いてみると良いかもしれません。
長生術とは「脊椎矯正(「パキット音を鳴るような高速度低振幅な刺激」や「ジックリとした持続によるソフトな刺激」による矯正)を含んだ整体のようなものを、あん摩マッサージやストレッチングと組み合わせて、全身へアプローチしていく技術」というイメージで良いと思います(本当はもうちょっと深いのですが、長生術が何なのか、結局理解できずじまいで卒業していく人も多いくらい哲学的・抽象的な要素が含まれているため、現時点ではこれくれくらいのイメージでOKだと思います)。
授業時間以外も、実技室(畳部屋)が解放されている
実技室が常に解放されているので、授業時間(夜間部・昼間部の時間)以外でも実技練習が可能です。
(昼間部であれば)放課後、(夜間部であれば)授業前を利用して友人と練習をしたいという方には適しているかも。
また、この時間を利用して週1くらいの頻度で先輩達と練習できる(参加が強制じゃない、ゆるいサークルみたいなもの)が存在しており、そこで実技を教わったり、学校での相談をしたりも可能です。
授業中に「実技の方法」は学べますが「それを反復するチャンス」は意外と少ない。。
よく「学んだ内容は、反復して自分のものにしてください」とは言われるものの、それを実践する場は(家族・友人に施術する、仕事を掛け持ちしていて使える立場にある)など限られています。
そのため「授業時間に、実技練習が自由にできる環境にあるか」は重要だと感じます。
そのような環境を提供している学校は他にもありそうですし、興味がある学校へ問い合わせてみても良いかもしれません。
「駅から近く、自電車・バイク通学も可能」な珍しい学校
長生学園は最寄り駅(雑色駅)から徒歩5分な場所にありアクセスは便利です。
そして、この様に便利な場所にある学校は「自転車通勤すら不可」なケースも多いのですが、長生学園は自転車のみならず、バイク通学も可能な珍しい学校です(さすがに車通学は不可ですが)。
やや遠方から通うにしても電車通学し易いですし、近隣のアパートなどで一人暮らしするにしても(自転車などが使えて)便利だと感じました。
※後述する授業料も格安なのですが、これは(東京の中でも)物価が低い地域だということも影響していると思われます。
なので、東京の他の地域と比べるとアパートなどの家賃も安い傾向にあります。
自転車通勤であれば、すぐ隣の神奈川エリア(川崎地区)も通学可能範囲となり、そうなるとさらに家賃は抑えれると思います。
※もちろん、川崎から電車通学でもメチャクチャ近いですが節約したいなら自転車もアリ。
学費が飛びぬけて安い
「あん摩マッサージ指圧師(国家資格)」が取得できる学校としては、飛びぬけて学費が安いです。
※具体的な学費に関しては後述。
従って「学校で学べる内容云々は関係なく、とにかく資格を取得したい」という人には有力候補となります。
長生術を学ぶことの劣位点・優位点
長生学園で学ぶこと(長生術を学ぶこと)のメリットを記載してみます。
※公平を期すために、単純な「あん摩マッサージ指圧と比較したデメリット」も記載してみます。
※「メリット・デメリット」という表現より「(他と比較した際の)優位点・劣位点」という表現の方が適しているので、以降は後者の表現を使用。
あくまで主観であるが、様々な存在する情報の一つとして参考にしてみてほしいし、疑問・質問は学校に問い合わせるなどして、後悔の無いように学校選択をしてください。
長生学園の入試内容
長生学園の入試内容はザックリと以下2分けられます。
一般入試
・筆記試験(小論文 or 現代国語を選択)
・面接
社会人入試
・筆記試験(小論文)
・面接
※小論文は600字~800字以内
※もっと細かい詳細はHPを参照ください。
小論文や面接に関しては、実体験を基に以下の記事も作成しているので、
興味がある方は合わせて観覧してみてください。
⇒『鍼灸・あん摩マッサージ指圧師学校の小論文 対策!【必見】』
⇒『鍼灸あん摩マッサージ指圧師入試の面接対策【体験談も公開】』
長生学園の授業基本情報
長生学園の授業基本情報は以下になります。
定員:
昼間部・夜間部ともに60名
曜日:
昼間部・夜間部ともに月~土まで
授業時間:
昼間部⇒9:00~12:10
夜間部⇒18:00~21:10
あん摩マッサージ指圧の授業に特化しているので、半日で終わります。
なので、働きながら通う事も可能です。
長生学園の学費について
長生学園の学費は以下になります。
※鍼灸がない分、授業料は激安です。
|
入学手続き |
授業料 |
卒業までの合計 |
あん摩 マッサージ指圧科 |
入学金: 600000円
施設費: 300000円
実習教材費: 120000円 |
760000円 |
3300000円 |
別途、教科書・白衣などの費用が3年間で約170000円必要。
長生学園に隣接された治療院で全身調整を受けてみるのもアリ?
体験入学に参加すると「長生学園に隣接されている治療院で、無料で施術が受けられる」というのは前述したとおり。
ただ普通に施術院を訪れて、施術を受けることも可能です。
もし気になる方は、施術院へ訪れてみるのもアリかもですよ。
関連記事
鍼灸・あん摩マッサージ指圧師学校の「学費」に関しては、以下の記事で一覧表示しているので、合わせて観覧してもらうと比較しやすいと思います。
⇒『鍼灸あん摩マッサージ指圧の学費はいくら?学校の特徴をまとめたよ』
また、東日本で「マッサージだけを学べる学校」として『長生学園と対比した記事』も作成しており、以下になります。
興味がある方は合わせて観覧してみてください。