この記事では、「足の少陽胆経」の経穴である『淵腋（えんえき：GB22）』について解説している。
『淵腋（えんえき）』の概要
『淵腋』の概要は以下になる。
部位
- 側胸部
- 第4肋間
- 中腋窩線上
取り方
- 腋窩中央の下方で第4肋間に取る。
解剖
- 前鋸筋(長胸神経)・肋間筋(肋間神経)
- 肋間神経(外側皮枝)
- 外側胸動脈・胸背動脈・肋間動脈
補足
中腋窩線（矢状面にて体幹の真ん中を通る線）上に位置する経穴は、以下が挙げられる。
中腋窩線は、（極泉は脇の奥で動脈拍動部なので分かりやすいが）淵腋・大包を見つける目安の一つとして覚えておいて損はない。
第４肋間のラインにある経穴まとめ
第４肋間に並んでいる経穴をまとめている。
※胸骨上（前正中線上）に位置する膻中も含む
注意点としては以下の通り。
- 『第４肋骨』とは「第４肋骨と第５肋骨の間」を意味する。
- 胸郭は立体構造をしている（丸みを帯びている）ので「見た目」と「実際の経穴同士の距離（触診時の距離）は異なる。
- 肋間は前方より後方の方が高い。
- 上記を踏まえて、必ずしも各経穴が同一ライン上に並んでいるわけではない（少しづつズレている）
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