この記事では、「足の少陰腎経」の経穴である『神封(しんぽう:KI23)』について解説している。
※「しんほう」ではなく「しんっぽう」と読む。
『神封(しんぽう)』の概要
『神封』の概要は以下になる。
部位
- 前胸部
- 第4肋間
- 前正中線の外方2寸
取り方
- 膻中(任脈)の外方2寸に取る。
ただし実際の胸郭は3次元的なので、以下の様に経穴はズレている。
解剖
- 大胸筋(内側・外側胸筋神経)・肋間筋(肋間神経)
- 肋間神経(前皮枝)
- 胸肩峰動脈・内胸動脈
補足
第4肋間のラインにある経穴まとめ
第4肋間の高さには前正中線から、膻中(任脈)・神封・乳中(胃経)・天池(心包)・天渓(脾経)・輒筋(胆経)・淵腋(胆経)が並ぶ。
※胸骨上(前正中線上)に位置する膻中も含む
注意点としては以下の通り。
- 『第4肋骨』とは「第4肋骨と第5肋骨の間」を意味する。
- 胸郭は立体構造をしている(丸みを帯びている)ので「見た目」と「実際の経穴同士の距離(触診時の距離)は異なる。
- 肋間は前方より後方の方が高い。
- 上記を踏まえて、必ずしも各経穴が同一ライン上に並んでいるわけではない(少しづつズレている)
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