この記事では、「手の陽明大腸経」の経穴である『扶突(ふとつ:LI18)』について解説している。
『扶突(ふとつ)』の概要
『扶突』の概要は以下になる。
部位
- 前頚部
- 甲状軟骨上縁と同じ高さ
- 胸鎖乳突筋の前縁と後縁の間
取り方
- 下顎角の直下で胸鎖乳突筋中。
- 人迎(胃経)の外方に取る(後述)。
*甲状軟骨上縁の高さで、胸鎖乳突筋の前縁に人迎(胃経)、中央に扶突、後縁に天窓(小腸経)が並ぶ(後述)。
解剖
- 広頸筋(顔面神経頚枝)、胸鎖乳突筋(副神経・頚神経叢の枝)、前斜角筋(頚神経前枝)
- 鎖骨上神経
- 胸鎖乳突筋枝(外頚動脈の枝)
補足
- 胸鎖乳突筋の深部に内頚静脈があるため刺鍼に注意する。
頭・頸部に存在する「陽明大腸経」の経穴は以下になる。
前頸部・側頸部の経穴まとめ
前・側方の頸部に位置する経穴をまとめたイラストは以下になる。
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