あん摩マッサージ指圧師の国家資格が取得できる学校は、全国に数えるほどしかありません。
そんな数えるほどしかない学校の中で、四国医療専門学校は「四国で唯一、あん摩マッサージ指圧師の国家資格が取得できる学校」になります。
※余談ですが「九州で唯一、あん摩マッサージ指圧の国家資格が取得できる学校」は『鹿児島鍼灸専門学校』になります。
この学校は、鍼灸・あん摩マッサージ指圧学部だけでなく、以下の学部も併設されているマンモス校です。
- 柔道整復師
- 理学療法士
- 作業療法士
- 看護師
- スポーツ医療学科
この様に多くの学部を有している点は、関西医療学園専門学校などと類似しているかもしれません。
また、多くの学部を有しているため、ダブルラインセンスの取得も目指せたり、いろんな選択肢による優遇措置が用意されているのも特徴です(この点に関しては後述します)。
目次
四国医療専門学校の歴史
四国医療専門学校の歴史は、1956年(昭和31年)にまでさかのぼります。
この年に「香川県指圧学校」が創立され、そこから以下の様に沿革し「四国医療専門学校」へ至ります。
- 1956年:「香川県指圧学校」を創立
- 1958年:厚生大臣よりあん摩マッサージ指圧師養成施設として認定
- 1960年:厚生大臣よりはり師・きゅう師養成施設として認定、「香川県指圧鍼灸専門学校」と校名変更
- 1979年:「四国鍼灸専門学校」と改称
- 1992年:綾歌群宇多津町に校舎移転
- 1997年:「四国リハビリテーション学院」(理学療法学科・作業療法学科)と改称
- 2000年:鍼灸学科・柔道整復学科を開設し、「四国医療専門学校」と改称
- 2006年:「四国医療専門学校」と「四国リハビリテーション学院」が統合し、新生「四国医療専門学校」誕生
- 2007年:看護学科を開設
- 2009年:スポーツ医療学科を開設
最初は、あん摩マッサージ指圧師学校として創立されたんですね。
※ちなみに同じ「地方養成校」である鹿児島鍼灸専門学校は、鍼灸師学校として創立されています。
四国医療専門学校の特徴
四国医療専門学校の理念は以下の通りです。
- 幅広い分野で活躍できる専門的技術・知識を持った鍼灸マッサージ師
- 臨床に強い治療を持った鍼灸マッサージ師
- 「癒し」の心と技術を持った鍼灸マッサージ師
でもって鍼灸に関する特徴として、HPに以下の様な記述があります。
日本で行われている鍼灸治療のスタイルは大きく分けて「現代鍼灸」、「日本伝統鍼灸(経絡治療)」、「中国伝統鍼灸(中医鍼灸)」の3つに分けられます。でもって四国医療専門学校では、全分野がバランスよく学べるというのが特徴です。
この点に関しては、私自身が問合せした際にも同じような回答をしてくださっています。
私が四国医療専門学校の特徴について質問した際の回答は以下になります。
また、美容鍼灸・スポーツ鍼灸に加え、薬膳や医薬品登録販売者受験対策も行っています。
なので、鍼灸+αの技術を身につけることも可能です。
前述したように、四国医療専門学校は「あん摩マッサージ指圧校」として創設されたのが始まりですが、ホームページには「鍼灸」に関する話題が多く掲載されているので、どちらかというと鍼灸に強みがある学校なのかもしれません。
※有資格者を対象にした四国医療専門学校主催の研修会でも、鍼灸をテーマにしたものが多いです。
※もちろん、「あん摩マッサージ指圧師」になるためには規定のカリキュラムを履修する必要があるため、最低限の「あん摩マッサージ指圧技術」は習得可能だと思います。
四国医療専門学校の設備
四国医療専門学校は、関東や近畿の学校周辺に比べて物価が安いので、約15000㎡という広大な敷地の中に学校が作られています。
でもって、授業のための施設のみならず、以下なども敷地内に存在します。
- 図書館
- 食道
- コンビニ
- 視聴覚室
- 付属鍼灸接骨院
- 付属鍼灸治療院
もちろん、前述したように様々な学部が敷地の中にあるので、
学部を超えた交流も活発かもしれません。
オープンキャンパス
オープンキャンパスの内容は以下などです。
- 学校・学科紹介
- 体験授業
- 入試のポイント
- 施設見学
- 学費相談コーナー
- 個別相談
- 学生寮見学
入試のポイントを教えてくれるのは、
本気で四国医療専門学校を受験したい人には大きなメリットかもしれません。
また、学費に関しては、Wライセンスなどのキャリアプランも含めて、複雑な優遇制度が用意されているので、色々相談することで学費を含めた最適なキャリアプランを提示してくれるかもしれません。
例えば以下などのWライセンス習得が可能です。
- 昼間⇒鍼灸マッサージ学科
- 夜間⇒柔道整復学科
上記により、卒業後は「はり師」「きゅう師」「あん摩マッサージ指圧師」「柔道整復師」の4つの資格が取得可能です。
もちろん、Wライセンスだと各々を別に受講するよりも学費が割安になる制度も用意されています。
マンモス校ならではですね。
四国専門学校の入試内容
試験の種類は以下の様に豊富です。
- 特別選抜入試
- AO入試
- AO特待生選抜入試
- 推薦入試
- 大学生・社会人入試
- 一般入試
でもって、多くの方が対象でなるであろう「一般入試」と「大学生・社会人入試」の試験科目は以下の通り。
一般入試
書類審査・作文(800文字以内)・面接・選択科目より1科目(国語総合・数学Ⅰ)
大学生・社会人入試
書類審査・作文(800文字以内)・面接
つまり、大学生・社会人入試は「選択科目」が必要なく、
勉強を「作文」と「面接」に集中させることが出来ます。
「作文(っというか小論文)の書き方」や「面接」については以下の記事でも解説しているので合わせた観覧することをオススメします。
⇒『鍼灸・あん摩マッサージ指圧師学校の小論文 対策!【必見】』
⇒『鍼灸あん摩マッサージ指圧師入試の面接対策【体験談も公開】』
ちなみに、パンフレットを請求すると(情報量は少ないですが)過去問も掲載されているので、ぜひ手にとってみて下さい。
四国医療専門学校の授業基本情報
修業年限:
3年
入学定員:
30名
授業時間:
月~金⇒10:40分~16:10分
入学定員は比較的小規模といえるのではないでしょうか?
狭き門かも知れません。
授業時間は開始時間が遅いですね。
これは憶測ですが、遅い時間にすることで以下が可能にしているのではと感じます。
遠方でからでも通学したいというニーズに応えるためだと思われます。
例えばパンフレットでは岡山(中国地方)を例に、以下の様な交通手段が提示されています。
岡山(9:32)
↓
茶屋町(9:46)
↓
児島(10:00)
↓
宇多津(10:14)⇒四国医療専門学校へ到着
※ちなみに、上記の交通費は「1.1万円」です(特急用定期券「快てーき」を使用した場合)。これは、賃貸で暮らすより格安ですよね。
また、JR利用以外でも、後者に隣接した駐車場には250台収容可能な駐車場があり、自転車通勤ももちろん可能。
都心では、まず有りえない過ごし方ができると思います。
四国医療専門学校に「夜間部」はあるか?
あん摩マッサージ指圧師学校に通いたい人で「夜間部に通える学校」を探している人も多いと思います。
ただし、四国医療専門学校には夜間部はありません。
※鍼灸学科には夜間部がありますが、鍼灸あん摩マッサージ学科には夜間部はありません。
ちなみに、九州地方で「あん摩マッサージ指圧」が学べる唯一の学校である『鹿児島鍼灸専門学校』も夜間部はありません。
あん摩マッサージ指圧を夜間に学びたいと考えた場合、西日本では、
近畿地方(京都)にある『京都仏眼鍼灸理療専門学校』まで出向く必要がありそうです。
物価が安く、住みやすい!
四国医療専門学校は、あん摩マッサージ指圧学校には珍しく「寮を完備していている学校」です。
でもって学生寮は「家賃3万円~4.8万円」で、
東京の物件と比べるとメチャメチャ安いです。
ただ、寮ならではのルールも存在すると思いますし、
周辺にアパートを借りてもメチャメチャ安いと思うので、
そちらも選択肢に入れておくと良いかもしれません。
※そもそも、四国自体が物価が安いので、お宝物件がゴロゴロと転がっていると思います。
あまり「あん摩マッサージ指圧の情報」から脱線してはいけないかもしれませんが、
自然豊かで、ドライブなんかしても楽しいですよ。
私は四国八十八か所めぐりをしたことがありますが、山あり海あり川ありと自然豊かで、都会とは一味違った癒しが得られると思いますし、そんな場所で3年間過ごすと価値観も変わっちゃうかもしれません。
四国医療専門学校の学費について
四国医療専門学校の学費は以下になります。
|
入学金 |
授業料 |
実習費 |
年間合計 |
鍼灸・あん摩マッサージ指圧師 |
750000円 |
1330000円 |
50000円 |
4890000円 |
学費だけで考えると決して安くはありませんが、四国は物価が安いので、
生活費などのトータルでは一番安くつく可能性もあったりします。
あん摩マッサージ指圧を学べる学校は東京に多いですが、
家賃の安さを含めた「住みやすさ」を考えると、
「四国の方が自分に合ってる!!」って人は多いのではないでしょうか。
鍼灸・あん摩マッサージ指圧師学校の「学費」に関しては、以下の記事で一覧表示しているので、合わせて観覧してもらうと比較しやすいと思います。