この記事では『結節間溝圧痛テスト(英語名:bicipital groove tenderness test)』について解説していく。
結節間溝圧痛テストの方法・陽性所見・解釈
結節間溝圧痛テストの方法・陽性所見・解釈は以下の通り。
方法
患者は座位で、患側上肢を「下垂位のまま肩関節10°内旋位」とする。
検者は、結節間溝で上腕二頭筋長頭腱へ圧迫を加える。
陽性所見
結節間溝に圧痛が出現する。
解釈
上腕二頭筋長頭腱炎(or上腕二頭筋長腱の病変)を疑う。
- 結節間溝部は上腕二頭筋長頭腱が走行するのだが、結節間溝部は解剖学的に機械的ストレスが加わりやすい(上腕二頭筋長頭腱炎を起こしやすい)。
- 結節間溝圧痛テストでは、上記部位へ徒手的に機械的ストレスを加えることで、炎症・病変がある場合は圧痛が起こる。
上腕二頭筋長頭腱炎のテスト一覧
上腕二頭筋長頭腱に対するテストは以下などがある。
- 結節間溝圧痛テスト
- スピードテスト
- ヤーガソンテスト
- アッパーカットテスト
上記の中でも、結節間溝圧痛テストはアッパーカットテストと組み合わせることで、感度・特異度ともに最も高くなるとされているためおススメである。
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⇒『【疾患まとめ】肩関節疾患』
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