この記事では、呉竹学園の『呉竹鍼灸柔整門学校』を紹介していきます。
呉竹学園は、関東圏に(あん摩マッサージ指圧を学べる)以下の学校を展開しているんですよね。
- 呉竹医療専門学校(埼玉県にある)
- 呉竹鍼灸柔整専門学校(神奈川県にある)
- 東京医療専門学校(東京都にある)
でもって以下の様な疑問が湧いてくると思います。
特徴があるなら、それを知りたい!
そんな疑問に答えるべく、各学校に関する記事を作成しています。
※この記事は、2019年度パンフレットをベースに作成しています。
目次
呉竹鍼灸柔整専門学校の特徴はこれだ!
早速ですが、呉竹学園における「呉竹鍼灸柔整専門学校」の特徴は以下になります。
- 午前・午後の2コースから選べる
- 卒前臨床講習会
- 学費にまつわる独自の制度
- 東京より物価が安い(かも)
午前・午後の2コースから選べる
呉竹鍼灸柔整専門学校の「鍼灸マッサージ科」は、以下の2コースから選択することが可能です。
- 午前コース⇒9 :30~12:40
- 午後コース⇒13:30~16:40
この様に午前・午後の2コースから選べるというのは、呉竹学園内だけでなく、全国のあん摩マッサージ指圧学校の中でも、かなり珍しいと思います。
コースを選択できることにより、自身のライフサイクルに合わせた効率的な学習が可能だと思います。
卒前臨床講習会
卒業後すぐに役立つ臨床技術を身につけるため、多様化する社会ニーズに対応するための講習会(「取得資格の技術向上」とは別の講習会)。
2019年パンフレットには、過去の実例として以下などが掲載されています。
- 臨床のための指圧技術
- スポーツ障害と操体法
- 美顔マッサージ
- 美容鍼
- アスレティックリハビリテーション
- 臨床に役立つ介護術
- カイロプラクティック
- 本治法
- 灸治療
- 臨床美容マッサージ
- キネシオテーピング
- 良導絡
- 整皮療法
※呉竹医療専門学校の「選択科目」や「特別講座」に比べ、バラエティーに富んでいる反面、ややマニアックな印象を個人的に受けました。
学費にまつわる独自の制度
呉竹学園には、各学校独自の「学費にまつわる制度」があります。
でもって呉竹鍼灸柔整専門学校の例は以下の通り。
卒業生奨学制度:
呉竹鍼灸柔整専門学校の卒業生が、(呉竹学園内の別の学校も含めて)他の学科へ入学した際、入学金が免除されたりする制度です。
※「鍼灸マッサージ科を卒業して、同校の柔道整復師学科へ入学したケース」では、入学金に加えて、1年次の後期の授業料免除されるといった特別制度もあります。
※ちなみに呉竹医療専門学校では、柔道整復科(夜間)との「同時入学」により入学金・校友会費・1年次および3年次の後記授業料が免除されるといった制度があります(同じ呉竹学園でも、学校によって制度がこの様に異なっています)。
東京都より物価が安い(かも)
呉竹鍼灸柔整専門学校自体は、新横浜駅から徒歩10分程度の利便性を誇ります。
その一方で、神奈川県ということもあり、(東京医療専門学校を含めた)東京都の学校に比べると、家賃などの物価が安いといった点で経済的だと思われます。
※もちろん、鹿児島や四国ほどの差は無いと思いますが・・・
※重複しますが、新横浜駅から近く利便性が高いため、毎日の通学、仕事との両立にも便利だと思います。
授業料を比較した場合も、東京医療専門学校より大幅に安いのも特徴と言えます。
呉竹学園に共通した特徴
ここまで、「呉竹鍼灸柔整専門学校特有な特徴」を記載してきましたが、ここでは「呉竹学園に共通した特徴」を記載しています。
共通した特徴は以下の通り。
- 呉竹学園独自の臨床教育
- 上海医療薬大学短期留学
- 呉竹学園独自の求人システム
- 呉竹医学会学術大会
呉竹学園校独自の臨床教育
「呉竹医療学園」の臨床教育としては以下の2点が特徴と言えます。
学内医療施設での臨床実習
呉竹医療専門学校には付属施術所・付属クリニックがあり、これらに1年時からコミットしていくようです。
・1年時⇒自ら施術を体験する。業務を見学する。
・2年時⇒患者さんの協力のもと、面接や診察を実践する
・3年時⇒チームにに参加し、知識・技能・態度を習得
学外協力施設での臨地実習
連携している施設での臨床教育として、様々な場所(治療院・大学附属病院・デイサービス・スポーツ関連施設など)で現場体験をする。
これらの臨床教育によって、即戦力になる人材を目指しています。
※ちなみに各学校によって、習得する内容が若干異なるとは思います(あくまで大枠が共通しているという意味です)。
上海医療薬大学短期留学
1985年から国際学術交流の場として行ってい短期留学へ参加できます。以下の様なコースが設定されています(解剖コースが特に人気なようです)
解剖コース
基礎医学の中でも、もっとも重要な解剖学の理解が立体的に深められる。
総合コース
鍼灸・推拿(手技)・解剖を総合的に体験するコース
薬膳コース
薬酒・薬茶をはじめ、老化予防の薬膳、生活習慣病予防の薬膳など、薬膳の基礎と応用を学ぶコース
呉竹学園独自の求人システム
呉竹学園に登録された求人像法を一括検索できるWEBシステムがあり、学内のPCや自宅から観覧でき、卒後の利用も可能です。
呉竹医学会学術大会
呉竹学園3校の在校生・卒業生・教員で作る大規模な学術大会に参加できます。
著名な臨床化や医師による特別講演をはじめ、実技セッション、一般講演、分科会で構成され、研究発表を通じた3校間の活発な学術交流の場にもなっているようです。
補足
補足として、「東京医療専門学校のパンフレット」に掲載されていた『教育ネットワーク』も引用しておきます。
グループをあげての連携教育:
呉竹学園ではグループ3校と教育・研究・医療機関との地位ツナ連携を推進。付属施術所や附設クリニックでの臨床実習や、膨大な臨床データを指導内容に反映した連携教育を行うことで、学生の実践力・臨床力の向上を図っています。
呉竹学園教育センター
呉竹学園教育センターではグループ3校の連携の基、より実践的な職業教育を展開するための教育法やカリキュラムの改善活動を支援。さらに教員の研修や学会への参加を促進するなど、常に教育力のレベルアップに取り組んでいます。
教育団体・学会への加盟
本校では数多くの教育団体や学会に加盟し、教育環境の向上を推進。その実績の高さは専門教育機関としての信頼の証となっています。
学外評価を学校運営に反映
呉竹学園では社会ニーズに適した学校運営や教育を目指し、学校関係者評価委員会および教育課程編成委員会を設置。学外委員の意見や評価を反映することで、常に健全で発展的な教育環境を実現しています。
~2019年 東京医療専門学校パンフレットより引用~
シッカリと形成された「呉竹学園独自のネットワーク」が活用できるというのがメリットですね。
呉竹鍼灸柔整専門学校の授業基本情報
募集定員について:
午前コース⇒30名
午後コース⇒40名
授業の曜日・時間について:
午前コース⇒9 :30~12:40(月~土曜)
午後コース⇒13:30~16:40(月~土曜)⇒特徴的
呉竹鍼灸柔整専門学校は夜間部があるのか
あん摩マッサージ指圧師学校に通いたい人で「夜間部に通える学校」を探している人も多いと思います。
しかし残念ながら、(呉竹鍼灸柔整専門学校を含めた)呉竹学園の各学校に「あん摩マッサージ指圧の国家資格が取得できる夜間部」は設けられていません。
※「(同じ呉竹学園系列の)東京医療専門学校」は夜間部がありますが、夜間部で学べるのは「鍼灸のみ(あん摩マッサージ指圧は学べない)」です。
でもって関東圏で夜間部のある学校としては以下などが挙げられるので参考にしてみて下さい。
⇒『東洋鍼灸専門学校』
⇒『東京衛生学園専門学校』
⇒『日本指圧専門学校を紹介』
⇒『長生学園を紹介』
夜間部に関しては、以下の記事も作成しているので、興味がある方はどうぞ。
一方で前述したように呉竹柔整専門学校は、午前 or 午後と選択できるので、「日中ガッツリと働きたい」などの事情がある場合を除いて、自身のライフサイクルと摺合せできる可能性もあると思います。
呉竹鍼灸柔整専門学校の試験内容
呉竹鍼灸柔整専門学校の入試内容はザックリと以下2分けられます。
AO入試
面接・適性検査(授業理解・自己表現で構成)
社会人入試
小論文・面接(600字以上800字以内)
小論文や面接については、個人的体験も踏まえて以下の記事も作成しているので合わせて観覧してみてください。
⇒『鍼灸・あん摩マッサージ指圧師学校の小論文 対策!【必見】』
⇒『鍼灸あん摩マッサージ指圧師入試の面接対策【体験談も公開】』
※他の入試内容も知りたい方は、学校HPを参照してみてください。
呉竹鍼灸柔整専門学校の学費について
呉竹鍼灸柔整専門学校の学費は以下になります。
|
入学手続き |
年間授業料 |
卒業までの合計 |
鍼灸・あん摩マッサージ指圧科 |
入学金: 30万円 |
130万円
+設備費10万円 +実習費7万円 |
471万円 |
その他の費用として以下が必要です。
- 学友会費:2万円(入学手続き時のみ)
- 教科書・白衣・実習費など
鍼灸・あん摩マッサージ指圧師学校の「学費」に関しては、以下の記事で一覧表示しているので、合わせて観覧してもらうと比較しやすいと思います。
学校体験に行ってみた
呉竹鍼灸柔整専門学校には体験授業も受けに行ってきました。
学校には施術所も併設しているようです。
本日の体験授業の内容は以下でした。
- 入試概要の説明
- 体験授業
- 講師や在校生との懇談会
親御さん同伴で参加されている方々も多かったですね。
体験授業
体験授業は「あん摩」「マッサージ」「指圧」がどんなものかを講師が在学生へデモンストレーションをしながらわかりやすく解説していただけました。
肩関節周囲炎を想定して、骨模型を使いながら「今は○○という理由で、○○の辺りの筋をほぐしてて、でも○○というリスクもあるから実際は○○ということを確認しながら施術する必要があるんですよ」みたいな感じで、凄く丁寧な解説でしたし、実際のデモも「流石はプロ(当たり前ですが)」と思わせるほどの迫力がありました。
その後は、参加者同士で揉捏法を実施しました(母指揉捏は、少し難しいし指を痛めてはいけないのでということで、それ以外を座位で)。
歩行肢位で「体重移動で押すと楽ですよ」だったり、色々と教えてもらえました。
講師の方は優しくも的確に指導してくださり、とても頼りがいがある印象です。
懇談会
後半は在校生(3年生)とお話をしました。
午後コースに通われている方で、午後コースのメリットの例として以下などを笑いも交えて教えてくださいました。
- 通勤ラッシュが避けられる。
- 試験当日の追い込みは、昼まで粘れる
- 前日、稀に夜更かししてしまっても安心
基本的なテキスト(解剖・生理などなど)は、お馴染みな「東洋療法協会の本」でしたが、実技に関しては呉竹学園独自の「あん摩マッサージ指圧テキスト」を使っており、在学生曰く「呉竹学園独自な内容も含まれている」とのことでした。
呉竹学園は他にも2校あるので、どのように選べばよいのか(距離や学費以外に、選ぶ際の参考になる指標はあるのか)に関してはよく分かりませんでした。
ですが、在校生がこれらの違いを把握しているケースはまれなため、こういう質問は講師の方々にすべきであったと反省しています。。
アドバイスとして以下を教えてくださいました。
ちなみに在校生宅の近所にもマッサージの学校があったとのことでしたが、そちらは専門実践給付金の対象学ではなかたのも、この学校へ通う一因になったようです。
授業以外の実技練習に関しては、(学校ではなく)最寄りに使えそうな施設があるため、そこで集まって練習する人もいるとのことでした。
半日を3年間で「あん摩マッサージ」「鍼・灸」の知識・技術を詰め込むため、特に実技練習は休んだら大変になるとのこと。
帰りは「新横浜ラーメン博物館」へ行ってみました。
学校から5分もかからない場所にあります。
ラーメン食べたかったんですが、休日ということもあってかメチャクチャ混んでた。
入場するまでにも以下の行列で、入った後も各ラーメン店の待ち時間が40分くらい(入口に待ち時間が表示されています)だったので諦めました。
(ラーメン以外に)入場料も必要らしく、当日券は310円。
6か月パスも500円で売られていたので、ラーメン好きで呉竹鍼灸柔整専門学校に行くなら、パスを買っておくと毎日が楽しくなるかも?(平日は、ここまで混んでないと思います)。
関東圏には沢山の「あん摩マッサージ指圧学校」がある
あん摩マッサージ指圧師の国家資格が取得できる学校は、全国に数えるほどしかありません。
例えば、九州地方に1校、中国・四国地方に1校、近畿地方に3校しかありません。
凄く少ないんですよね。
ただ、そんな数少ない「あん摩マッサージ指圧学校」も関東地方(特に東京)には密集しています。
関東地方に住んでいる人は、他の地域に住んでいる人よりも選択肢が沢山あると思います。
あると思うんですが、今後は別の悩みが出てきやすく、それは以下だと思います。
実は私も、関東圏の学校のリサーチには苦労した一人です。
学校HPを色々と観覧しても、「その学校の明確な特徴」っていうのがイマイチつかみにくかった。
なので自分自身のためにも作成したのがこの記事です。
関東圏における他の学校についても記事にしているので、合わせて観覧することでリサーチの一環として活用して頂ければ嬉しいです。
あん摩マッサージ指圧学校を網羅した記事は以下になります。
呉竹柔整専門学校と同様に、神奈川県で「あん摩マッサージ指圧が学べる学校」は以下になります。