フリップテスト(Flip test)について記載していく。
※フリップサインとも呼ばれる。
フリップテストの方法・陽性所見・解釈
フリップテストの方法・陽性所見・解釈は以下になる。
方法
- 患者は椅子。
- 腰椎の生理的前弯はキープさせた状態で、PTが膝関節を他動的に伸展する(すでに股関節は屈曲しているので、坐骨神経が伸張される)。
※これは「座位でのSLRテスト」である。
所見
- 陽性所見⇒坐骨神経痛のため体幹を後方へのけぞらせる。
- 陰性所見⇒坐骨神経痛が出現しないため陽性予見が見られない。
解釈
- フリップテスト陽性であれば坐骨神経痛が出現するため、通常は「体を後方へ倒す(or 腰椎後湾)により疼痛を回避する」という行為がみられる。
- しかし、そうならない場合は詐病も疑う。
同じく詐病を疑うテストとしてフーバーテストがある。
(SLR時に、本来なら反対足が固定として働くため圧迫力が加わるはずだが、そうならない場合が陽性)
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