この記事では、ICF(生活機能分類)における「心身機能/構造」「活動」「参加」を整理することを目的とした記事である。
国家試験で問われることも多いため、ぜひ整理してみてほしい。
ICF(生活機能分類)について
ICFを図式にすると以下になる。
ICFにおける各要素の定義
ICFにおける「健康状態」「心身機能・身体構造」「活動」「参加」「環境因子」「個人因子」の定義は以下の通り。
健康状態
心身機能や身体構造、活動、背景因子との関係のもとでの生活状況への関与と種類の程度である。
その種類、持続性、質の面で制限されることがある。
心身機能・身体構造
- 心身機能は「生理学的、心理学的な心身の機能」である。
- 身体構造は「器官や四肢などの解剖学的な部分とその組み合わさったもの」である。
活動
全体としての個人による行為や活動の遂行。
参加
参加の次元は社会であり、その社会的レベルにおける健康状態の結果を示す。
環境因子
「自然環境(気候や地勢)、人工環境(道具・家具建築環境)、社会の態度、習慣、規則、ならわしや制度そして他者」から構成される、人生と生活にとってのバックグラウンド。
個人因子
「健康状態にも障害にも属さないその人の特徴から構成される、人生と生活のバックグラウンド」のこと。
個人因子は以下のように多岐にわたる。
年齢、人種、性別、教育歴、経験、個性、性格スタイル、才能、その他の健康状態、体調、ライフスタイル、習慣、養育歴、ストレスの対処方法、社会的背景、職業、および過去現在の経験・・・・など。
ICF(生活機能分類)の過去問一覧
以下は鍼灸あん摩マッサージ指圧の国家試験で出題された「ICF(生活機能分類)関連の過去問」である。
- ICFに関する組み合わせで正しいのはどれか(29回)
- 障害モデルとして用いられているのはどれか(鍼灸27回)
- ICFの「活動」に該当するのはどれか(鍼灸26回)
- 国際生活機能分類(ICF)の構成要素で「参加」に該当するのはどれか(鍼灸22回)
- ICFの活動制限に対するアプローチで正しいのはどれか(24回)
- 国際生活機能分類(ICF)について正しい記述はどれか(鍼灸18回)
- ICFの「活動」に該当する内容はどれか(25回)
- 脳卒中の急性期リハビリテーションの内容で正しいのはどれか(23回)
- ICFの「参加」に該当する内容はどれか(23回)
- 国際生活機能分類(ICF)において、「活動」に該当するリハビリテーションはどれか(20回)
- 国際生活機能分類の障害レベルについて正しい組合せはどれか(17回)
- 国際生活機能分類(ICF)において、「課題や行為の個人による遂行」にあたるのはどれか(16回)
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