今日の生理学で「思い出したけど、また忘れそうなもの」「新たに理解できたけど、すぐ忘れそうなもの」をピックアップしてメモしておく。
NaチャネルとNaポンプは別物
これらは別物。Naポンプは、別名「Na-Kポンプ」とも呼ばれる。
チャネルに関しては、(Naチャネルの他に)KチャネルやCaチャネルなども、これらは全て濃度勾配により生じる。
一方でNa-Kポンプは能動輸送。能動輸送なのでエネルギーが必要。
このポンプは(チャネルと異なり)常にNa+・K+が出入りしていて、消費エネルギーもハンパない(全消費エネルギーの1/3くらい消費するとか←数字は曖昧だけど、とにかく消費する)。
濃度勾配と電気勾配
以下がベースの知識
- 細胞は「濃度勾配」と「電気勾配」によってイオンが調整されている。
- 細胞内はK+やHPO42-が多い。一方で、細胞外はNa+やCl-が多い。
で、再分極相では「再分極相でしか開かない電子依存型Kチャネル(っというのが、あるらしい)が開くこと」で、K+が細胞外に流出する。
この「K+が細胞外に流出する」というのは(濃度勾配ではなく)電気勾配によって生じる(細胞内にプラスイオンが多いから、細胞外にプラスイオン流出させることで恒常性を維持)。
ただし、脱分極の際に流入したNa+が細胞内に残ったままなので(濃度勾配的には)恒常性が保てているとは言い難い(前述したように、細胞内はK+が多く、Na+が少ないのが通常)。
そんな不均衡な状態を是正すべく、細胞内に残ったままのNa+を細胞外に流出させるのが「Na-Kポンプ」による能動輸送。
これは「脱分極層」「再分極相」など、どの層においても活発に機能している。
(常に働いているのでエネルギー消費が半端ないのは前述したとおり)。
単収縮・加重・不完全強縮・完全強縮
単収縮は最小単位。
腱反射などは、これに該当するかもしれない。
加重
単収縮が終わる前に、次の収縮が起こっている。
心臓は、この「加重」が起こらない。
骨格筋は、この「加重」が起こるから、力を加減できたりする。
強縮には「完全強縮」と「不完全強縮」がある。
骨格筋による運動のほとんどは「完全強縮」である(前述したように、腱反射は単収縮かも)。
「不完全強縮」は理論上の話であり、実際の例は上げにくい(滅多に起きない)。
「強いてあげるなら末梢神経に何らかの障害を有しているなど。糖尿病などはあり得る(かもしれない)」とのこと。