この記事では、上行性伝導路(痛覚・触覚など)について解説している。
感覚神経の1次ニューロン
感覚受容器で受け取られた刺激は以下の順で脊髄に入る。
- 求心性線維
- 脊髄神経の後根
- 脊髄後角でシナプス
以下は、運動神経(遠心性線維)・感覚神経(求心性線維)・自律神経に関する「脊髄の出入り」をイラスト化したものである(腱反射なども考慮して介在ニューロンを記載しているが、こちらは省いて観覧してみて欲しい)。
「脊髄視床路」と「後索ー内側毛様帯路」
体性感覚の伝導路は以下の2つに分類される。
- 脊髄視床路
- 後索ー内側毛様帯路(=後索路)
どちらの伝導路も、視床でシナプスし、体性感覚やへ情報を伝える。
脊髄視床路
脊髄視床路は、侵害刺激に加えて、触圧感の一部も伝え、以下に細分化できる。
- 外側脊髄視床路 ←侵害刺激を伝える
- 前脊髄視床路 (=腹側脊髄視床路)←触圧覚の1/4を伝える。
後索ー内側毛様帯路(=後索路)
後索ー内側毛様帯路(=後索路)は、触圧覚の主要伝導路である(触圧覚の3/4を伝える)
補足イラスト
以下は、外側脊髄視床路・前脊髄視床路・後索路の3つを別々にイラスト化したものとなる。
各伝導路路の交差する部位も含めて、視覚的に把握しておいてほしい。