この記事では『膝蓋跳動テスト(ballottement of patella test)』について解説していく。
膝蓋跳動テストの方法・陽性所見・解釈
膝蓋跳動テストの方法・陽性所見・解釈は以下になる。
方法
- 患者は、臥位or長座位で膝伸展位とする。
- 一側手(頭側手)で水腫を膝蓋骨方向へ寄せ集め、反対手(尾側手)で膝蓋骨が動くか評価。
動画としては以下を参照。
陽性所見
水腫があれば膝蓋骨がぷかぷか浮いているので、よく動く。
解釈
関節内に水腫や血腫などの貯留物が存在する。
関節貯留物が疼痛を誘発させる機序
関節内貯留物が疼痛を誘発させる機序は以下の通り。
- 膝関節を包んでいる関節包の内側には滑膜が存在し、滑液を分泌・吸収する役割を担っていると同時に、豊富な神経線維が分布し関節の受容器となっている。
- 炎症が起こると(発赤・熱感・疼痛+)腫脹により関節内の組織圧が上昇するとともに、放出される化学伝達物質が「痛み受容器」を刺激することで疼痛が増強する。
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