この記事では『ファレンテスト(Phalen test)』について解説していく。
ファレンテストの方法・陽性所見・解釈
ファレンテストの方法・陽性所見・解釈は以下になる。
方法
- 患者は座位。
- 両手の手関節を最大掌屈位にして、手背部を合わせる。
- この肢位を1分間保持する。
陽性所見
正中神経が分布している母指・示指・中指に疼痛・痺れ感が出現。
上記が症状が誘発される領域。
掌屈位保持時に手関節尺屈も強調されていると尺骨神経絞扼症状が出現することもあるので、上記領域は覚えておこう。
解釈
- 手関節掌屈することで、正中神経は横手根靭帯で押し上げられ圧迫される。
- そのため手根管症候群(正中神経の絞扼)があれば、手根管内圧上昇⇒神経が圧迫・虚血により、症状が誘発される。
関連記事
以下は手根管症候群についても言及した記事となるので、合わせて観覧すると理解が深まると思う。
以下の記事では、徒手整形外科的テストの一覧をまとめているので、合わせて観覧してみてほしい。