この記事では以下について解説している。
- WHO
- 色んな宣言
- プライマリヘルスケアとヘルスプロモーション
WHO(世界保健機関)
WHO(世界保健機関)についての概要は以下の通り。
設立目的・設立年月日
- 設立目的は「「健康について、全ての人々が最高水準に達すること」
- 1948年4月8日に設立
本部+6つの地域事務局
本部はスイスのジュネーヴ
地域事務局は以下の6つ
- アフリカ⇒コンゴ/ブラザヴィル
- アメリカ⇒アメリカ/ワシントンDC
- 地中海⇒エジプト/カイロ
- ヨーロッパ⇒デンマーク/コペンハーゲン
- 東南アジア⇒インド/ニューデリー
- 西太平洋⇒フィリピン/マニラ
※日本は西太平洋地域に属している。
付属機関
付属機関は以下の2つ。
- 国際がん研究機関(IARC)フランスのリヨン1965
- WHO健康開発総合センター(WHO神戸センター)1996
活動内容
- 感染症対策
- 医薬品の供給・技術協力・研究開発
- 健康統計
・・・など。
色んな宣言
色んな宣言は、医療概論として以下でまとめている。
⇒『医療倫理に関する各種宣言(ヒポクラテスの誓い、ジュネーブ宣言、ヘルシンキ宣言、アルマ・アダ宣言、リズボン宣言、オタワ憲章)』
プライマリヘルスケアとヘルスプロモーション
プライマリヘルスケアとヘルスプロモーションの違いを端的に表すと以下になる。
- プライマリヘルスケア⇒新興国に対する活動(アルマ・アタ宣言で提唱)
- ヘルスプロモーション⇒先進国に対する活動(オワタ憲章で提唱)
プライマリヘルスケア
プライマリヘルスケアとは
実践的で科学的に信頼がおけ、社会的に受け入れられる手段と技術に基づく基本的ヘルスケアのこと。
5つの活動
- 地域社会が負担できる費用の範囲で活動できる保健活動
- 科学的根拠に基づいて行う保健活動
- 宗教的・文化的に受け入れられる保健活動
- 住民の主体的参加と自己決定権を保障する保健活動
- アクセスの公平性が保たれる保健活動(具体的には以下の通り)
・健康教育(予防対策)
・食料供給と適切な栄養
・安全な水と衛生環境
・家族計画を含む母子保健(子沢山による貧困など)
・主要感染症対策(マニアックなものではなく主要なもの)
・風土病の予防(結核・日本脳炎の予防など)
・一般傷病の適切な処置
・必須医薬品の供給
ヘルスプロモーション
ヘルスプロモーションとは
ヘルスプロモーションとは「人々が自らの健康をコントロールし改善できるようにするプロセス」を指す。
特徴
ヘルスプロモーションは、先進国で問題視されている生活習慣病の予防などを目的とする。
日本では「健康日本21」がヘルスプロモーションとして存在する(根拠法は健康増進法)。
ヘルスプロモーションの具体例としては、適度な食事・適切な運動・ストレス対策など。
※上記を「(前述したように)自らが能動的に対策していく」という点が、プライマリヘルスケアとは異なるポイント。
関連記事
ブログ中盤で記載している「色んな宣言」を、最後に関連記事として記載しておく。
合わせて観覧して情報整理しておくことをお勧めする。
⇒『医療倫理に関する各種宣言(ヒポクラテスの誓い、ジュネーブ宣言、ヘルシンキ宣言、アルマ・アダ宣言、リズボン宣言、オタワ憲章)』